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G2の半導体戦争の中、米市場シェア「韓国13%、台湾17%」に逆転

G2の半導体戦争の中、米市場シェア「韓国13%、台湾17%」に逆転

Posted December. 29, 2022 09:17,   

Updated December. 29, 2022 09:17

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米国の中国に対する半導体制裁が深刻化する間、台湾の米国半導体輸入市場のシェアは2倍近く跳ね上がった。相対的に韓国の米国内でのシェアは小幅な増加にとどまり、米中対立の反射利益をもたらすことができなかったという分析が出ている。

28日、韓国貿易協会の国際貿易通商研究院は、このような内容を盛り込んだ「グローバル半導体のサプライチェーンの再編による韓国の機会および脅威要因」と題した報告書を発表した。同報告書によると、米国は中国からの半導体輸入を大幅に減らす代わりに、台湾とベトナムに供給先を切り替えてきたことが明らかになった。

米国の半導体輸入市場で中国が占める割合は、米中貿易対立が本格化した2018年の30.1%から昨年は11.0%に激減した。同期間、台湾のシェアは9.7%から17.4%へと、3年ぶりに7.7ポイント伸びた。メモリ半導体パッケージング工場が多いベトナムとマレーシアは、米国輸入市場のシェアがそれぞれ6.5ポイント(2.6%→9.1%)と2.4ポイント(24.0%→26.4%)伸びた。韓国は、11.2%から13.2%へと2.0ポイントの増加に止まった。調査対象にはシステム半導体だけでなく、メモリ半導体やDAO(光個別素子およびアナログ半導体)がすべて含まれている。

台湾は、米国の主要サプライチェーンの中で最も大幅にシェアを高め、米中対立の最大の恩恵国となった。台湾の米国での市場シェアが高まったのは、メモリ半導体パッケージングの受注量が大きく伸びたうえ、攻撃的なファウンドリ(半導体受託生産)の拡大戦略を推進した結果と分析される。

特に、グローバル1位のファウンドリメーカーである台湾のTSMCは、アップルやエヌビディア、クアルコムなど米国の大手顧客を確保し、グローバル市場シェアでも2位の三星(サムスン)電子との格差を広げ続けている。これに加え、米国内での生産ラインへの投資にも積極的に乗り出している。今月6日(現地時間)、TSMCのアリゾナ州フェニックス工場の装置搬入式にバイデン米大統領や主要ビッグテックの最高経営者(CEO)らが出席し、緊密な関係を誇示した。TSMCは当時、米国内での400億ドル(約50兆7000億ウォン)の投資発表も行った。

台湾の内部からは、攻撃的な海外投資に対して、「脱台湾化」の懸念まで出ている。27日(現地時間)、ブルームバーグ通信によると、台湾の蔡英文総統は、「TSMCの張忠謀創業者は、包括的な生態系と優秀な労働力を保有している台湾が依然として最適な投資場所だと話した」として、鎮火に乗り出した。

また、別の恩恵国であるベトナムとマレーシアの場合、後工程に当たるパッケージングとテスト工程で、中国の分け前を一部持ってきたものと見られる。ベトナムには、インテルの世界最大のパッケージングテスト工場を含め、三星電子などグローバル半導体企業の現地法人が位置している。韓国貿易協会のト・ウォンビン研究員は、「パッケージングの場合、実際の付加価値は高くないが、最終完成品の価格で輸入統計に含まれるため、相対的にシェアが高く現れた」と説明した。

韓国は、まだメモリ半導体が対米輸出を牽引していることが分かった。国別では、中国への依存度が依然として高かった。昨年基準で、中国市場が占める割合は、システム半導体が32.5%、メモリ半導体が43.6%に達した。報告書は、「中国に偏った半導体輸出を、他の国に多角化する必要が大きくなっている」とし、「特に昨年基準で、世界の半導体需要の21.6%を占めている米国は、見逃せない市場だ」と強調した。


クァク・ドヨン記者 パク・ヒョンイク記者 now@donga.com · beepark@donga.com