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北朝鮮、固体燃料実験した場所で準中距離弾道ミサイル挑発

北朝鮮、固体燃料実験した場所で準中距離弾道ミサイル挑発

Posted December. 19, 2022 08:56,   

Updated December. 19, 2022 08:56

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北朝鮮が18日、平安北道東倉里(ピョンアンプクト・トンチャンリ)付近で準中距離弾道ミサイル(MRBM)2発を東海(トンへ、日本海)上に発射した。2日前の16日に東倉里で大陸間弾道ミサイル(ICBM)に装着可能な高出力固体燃料ロケットエンジンの実験に成功したと明らかにしており、韓米情報当局は北朝鮮がこの固体エンジンを使って新型MRBMを発射実験した可能性も分析している。一部では、今回の北朝鮮の挑発は、日本政府が16日に「安保3文書」を改定して有事に北朝鮮の弾道ミサイル基地などに対する先制攻撃を可能にしたことに対する反発という見方もある。

合同参謀本部は、18日午前11時13分頃から午後12時5分頃にかけて北朝鮮が東倉里付近で東海上に発射した2発のMRBMを捉えたと明らかにした。いずれも高角で発射され、500キロ近く飛翔した後、東海上に落下したと説明した。MRBMが飛翔できる1000~3000キロは、韓半島全域はもとより沖縄など日本全域の在日米軍基地への攻撃が可能な距離だ。

韓米当局は、MRBMが発射された位置が東倉里付近であることに注目している。北朝鮮は3日前の15日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が視察した中、東倉里の西海(ソへ)衛星発射場で高出力ロケットエンジンの初の地上噴出実験に成功したと主張した。北朝鮮のミサイル終着地と評価される「固体燃料ICBM」開発の中間段階として「固体燃料MRBM」をテストしたのではないかということだ。北朝鮮は通常、MRBM級以上の弾道ミサイルの場合、液体燃料を使用してきた。

大統領府の国家安全保障室は同日、金聖翰(キム・ソンハン)国家安全保障室長を中心に国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、「北朝鮮の弾道ミサイル発射は、国連安保理決議に対する明白な違反であり、韓半島の緊張を高め、域内の平和と安全を脅かす重大な挑発」と強く非難した。大統領室の李宰明(イ・ジェミョン)副報道官によると、NSC出席者らは、最近の北朝鮮の武力使用の脅威や固体燃料推進装置の実験に注目し、「金正恩政権は深刻な食糧不足で寒さと飢えに苦しむ住民の苦痛は気にもせずミサイル挑発を続けている」と非難した。また、「北朝鮮が代を継いで核とミサイルを開発し挑発することは、北朝鮮政権をさらに危うくし、応分の対価を払うことになる」と警告した。


洪壽英 gaea@donga.com