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冬のコロナとインフルエンザのツインデミックへの懸念高まる、効果的な予防方法はワクチン接種

冬のコロナとインフルエンザのツインデミックへの懸念高まる、効果的な予防方法はワクチン接種

Posted November. 17, 2022 08:31,   

Updated November. 17, 2022 08:31

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最近、新型コロナウイルスの感染者が急増し、インフルエンザ患者も増え、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行する「ツインデミック」の懸念が高まっている。冬季ツインデミックを阻止するための方法を調べた。

江東慶熙(カンドン・キョンヒ)大病院呼吸器アレルギー内科のチェ・チョンウン教授は、「インフルエンザを予防する最も効果的な方法はワクチン接種」とし、「インフルエンザのワクチンは接種開始から数十年経ち、安全性も検証された方式」と話した。65歳以上は国家予防接種事業を通じて指定医療機関や保健所で今年末までに無料接種を受けることができる。

インフルエンザを引き起こすインフルエンザウイルスは大きくA、B、C、D型の4種類。今年のインフルエンザ国家予防接種に使用されるワクチンの種類は、世界保健機関(WHO)が推奨する「4価ワクチン」。4価は、主に流行するA型2種、B型2種の計4種に対応するワクチンという意味だ。まだ接種していない人は遅くとも11月中にワクチンを接種するのが望ましい。

新型コロナウイルスの接種では最近、「オミクロン株」に対応可能な改良型2価ワクチンが使われている。最近18歳以上に接種対象が拡大され、基礎疾患があったり新型コロナウイルスの感染が心配されたりする人は、このワクチンの接種が現在としてはツインデミックを防ぐ最善の方法だ。もし、インフルエンザや風邪、新型コロナウイルスに似た症状が現れたら、自分がどれにかかったのか区別できるだろうか。専門家たちも、インフルエンザと風邪を症状だけで完璧に区別することは難しいと話す。

風邪はリノウイルス、アデノウイルスなど100種類以上のウイルスが原因だが、インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因だ。咳、喉の痛み、喀痰(かくたん)などの呼吸器症状は似ているが、インフルエンザは突然の高熱や全身の筋肉痛、倦怠感などの全身症状が現れるのが特徴だ。また、インフルエンザはワクチンがあるが、風邪は予防接種がない。

チェ教授は、「新型コロナウイルスも風邪の症状と似ているが、咽頭痛・嗄声(声がかすれる)、嗅覚と味覚の異常が現れるのが特徴」と説明した。また、「ツインデミックの状況で最も重要なのは、個人の防疫を徹底して守ること」とし、「社会的距離の確保が解除されたため、マスクの着用、手の消毒など個人衛生を遵守しなければならない」と強調した。


李眞漢 likeday@donga.com