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尹東柱と尹奉吉を仮想現実で会う、文化財庁がARとVRで文化遺産体験展示会

尹東柱と尹奉吉を仮想現実で会う、文化財庁がARとVRで文化遺産体験展示会

Posted November. 10, 2022 08:32,   

Updated November. 10, 2022 08:32

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時代を苦悩する愛国志士の尹奉吉(ユン・ボンギル)義士(1908~1932)と詩人の尹東柱(ユン・ドンジュ、1917~1945)が、「拡張現実(AR)」と「仮想現実(VR)」を通じて私たちのそばに近づいてくる。

古い写真や文章だけで接していた尹義士と尹詩人をデジタル技術で復元し、再び会う展示が開かれる。文化財庁は11日から、韓国文化財財団や大田(テジョン)市立美術館と共に、大田中区(チュング)の大田創作センターでデジタル文化遺産体験展示会「私は-尹東柱と尹奉吉を語る」を開催する。

今年で殉国90周年を迎えた尹義士は、展示で実際に生きている雰囲気で観客を迎える。伝えられた写真の中の昔の姿そのままに、スーツを着て笑みを浮かべながら観客に反応する。文化財庁側は、「ARと人工知能(AI)技術を活用したディープフェイク(Deepfake)や反応型スクリーンなど、多様な技術を採用して尹義士を具現した」と説明した。

尹義士が現実のような感じなら、尹詩人はVRを利用して制服を着た幼い顔を披露する。尹詩人の人生を扱ったアニメーション雰囲気のVR映画「詩人の部屋」が、今回の展示より韓国国内では初めて公開される。観覧客は、独立した部屋で頭に着用するHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を着用し、映像を体験できる。

「詩人の部屋」では、「人生は生きにくいといわれているのに、詩がこんなに簡単に書けるのは恥ずかしいことだ」(詩「簡単に書かれた詩」から)という尹詩人の本音が切実ににじみ出ている。本に囲まれた小さな小部屋で、尹詩人が机に頭を埋めたまま苦しんでいるときに、彼の背中をぐっと押し付けると書かれた詩が流れ出ることもある。

該当のVR映画は、今年9月に開催された第79回ヴェネツィア国際映画祭のエマッシブコンペティション部門に公式招待されたものだ。文化財庁と韓国文化財財団が共同製作し、俳優のイ・サンユンが尹詩人の声を演じた。「簡単に書かれた詩」を含め、詩人の代表作9本が解説で繰り広げられる。「尹東柱直筆原稿」など、関連国家登録文化財も一緒に紹介される。

文化財庁は、「展示空間である大田市立美術館大田創作センターも、1958年に農産物検査所があった官公庁建物で、2004年に国家登録文化財に指定された近代建築物だ」とし、「展示と共にタイムスリップしたような気分を感じることができる」と伝えた。27日まで。無料。


イ・ソヨン記者 always99@donga.com