3400キロ離れたミルウォーキーから「レディ~」と叫ぶ声が聞こえた。するとキム・ハソン(27=サンディエゴ・パドレス)が飛距離120メートルの祝砲でお祭りの幕を上げた。
サンディエゴが今年の米大リーグのプレーオフ進出を決めた11番目のチームになった。サンディエゴは3日、ホームゲームでシカゴ・ホワイトソックスに1-2で敗れた。しかし、ワイルドカードの順位争いを繰り広げていたミルウォーキーが12回延長の激闘の末、マイアミ・マリーンズに3-4で敗れ、サンディエゴは残り試合の結果と関係なくワイルドカードの座を確保した。
ミルウォーキーの敗戦ニュースが流れたのはサンディエゴが0-2でリードされていた7回裏1死の状況だった。打席にいたジョシュ・ベル(30)は三振に倒れたが、会場はますますお祭りムードに染まった。その瞬間、打席に立ったキム・ハソンがラインドライブでフェンス越えのシーズン11号弾(1点)を放った。韓国人では10番目にメジャーリーグ・プレーオフへの招待状を受け取ったキム・ハソンの打球がフェンスを越えた瞬間、花火が打ち上げられ、4万1407人の観客の歓声がスタジアムを埋め尽くした。
サンディエゴがホームサポーターズの前でプレーオフ進出を決めたのは2005年以来17年ぶりのこと。2020年にもホームゲームでポストシーズン進出を決めたが、当時は新型コロナウイルス感染症のパンデミックで無観客試合だった。サンディエゴは8日からワイルドカードシリーズ(3戦2勝制)に突入する。残りの試合結果によってニューヨーク・メッツやセントルイス・カージナルス、またはアトランタ・ブレーブスのうち1チームが対戦することになる。
一方、ペ・ジファン(23=ピッツバーグ・パイレーツ)は同日、セントルイスとのアウェーで4打数2安打1得点1盗塁を記録し、打率が3割(.388)を越えた。
任寶美 bom@donga.com