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ウォン安・物価高の米国留学生たち「学費を分納、安い部屋探し」

ウォン安・物価高の米国留学生たち「学費を分納、安い部屋探し」

Posted July. 14, 2022 09:31,   

Updated July. 14, 2022 09:31

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米イリノイ州のある州立大学に留学するキムさん(24)は、新学期の学費を納めることができなかった。ウォン相場が12日に1ドル=1310ウォン台にまで上がり、3万ドルにのぼる学費を払うことが困難になったのだ。ウォン相場が1ドル=1115ウォン台だった昨年7月、約3400万ウォンだった学費は、1年で3900万ウォンになった。キムさんは同日、電話取材に対して、「毎月ウォン相場が下がることを願って学費を月に分割納付できないか問い合わせた」とし、「8月1日までに1ヵ月分を収めなければならないので、換金するしかなさそうだ」と話した。

 

ウォン相場が世界的な金融危機だった2009年7月13日(1315.0ウォン)以来13年ぶりに最高値を記録する中、現金が必要な留学生や駐在員、海外在住の実業家らは、非常事態になった。ウォンの購買力が下がるウォン安と世界的な物価急騰の二重苦に苦しんでいる。

キムさんは、韓国の両親から生活費の仕送りを受けているが、米国の物価高とウォン安が重なり、安いワンルームを探している。キムさんは、「大学の近くは家賃が1500ドル以上だが、車で15分程離れたところは1000ドルまで安くなる」とし、「安い家賃を求めて都市郊外の家を探している」と話した。

 

大企業の米国駐在員Aさんも、ウォンを基準に給与を受けており、「月給が事実上10%以上減った」と話した。Aさんは、「1日3食外食すれば少なくとも30ドルはかかる。外食をやめて大型マートで買い物をして自炊している」と話した。

海外で旅行会社を経営する人は、新型コロナウイルス感染拡大で収入が途絶え、2年ぶりに旅行商品の販売を再開したが、ウォン安で損害を被っている。現地で経費をドルで支払わなければならないが、旅行商品販売の時点よりウォン相場が大幅に上がったためだ。インドネシア・バリで旅行会社を経営するソン・キファ代表は、電話取材に対して、「4月に1ドル=1250ウォンでパッケージ商品を販売したが、(12日に)1310ウォンを超えた」とし、「ウォン安による損害をそのまま抱えることになった」とため息をついた。


イ・チェワン記者 chaewani@donga.com