
「スペシャルワン」ジョゼ・モウリーニョ(59)が欧州サッカーの歴史にもう一つの記録を残した。
モウリーニョ監督が采配するASローマ(イタリア)は26日、アルバニアの首都ティラナで行われた2021~2022シーズンUEFAヨーロパカンファレンスリーグ(ECL)決勝でフェイエノールト(オランダ)を1-0で下して優勝した。これでモウリーニョ監督はUEFAが主催する欧州クラブ大会で3冠を果たした初の監督になった。今季に新設されたECLは、UEFA主催の3つのクラブ大会の一つで、最高レベルの欧州チャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)に次ぐ第3の大会。
29歳でコーチとして指導者生活を始めたモウリーニョ氏は、37歳で監督デビューを果たした。以後、多くのチームを経て優勝カップを数多く持ち上げ、「優勝請負人」「トロフィーコレクター」などと呼ばれた世界的な名将だ。モウリーニョ氏は、ポルト(ポルトガル)の指揮官として2002~2003シーズンにUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)を制し、翌シーズンには欧州CLで優勝を飾った。2009~2010シーズンにはインテル・ミラン(イタリア)を欧州CLの頂点に、16~17シーズンにはマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)をEL優勝にに導いた。
モウリーニョ氏は今回のECLを含め、5回のUEFA主催のクラブ大会決勝で全て勝利し、「ファイナル無敗」の記録も残した。今回の優勝で、モウリーニョは氏キャリア26個目のトロフィーを手にした。モウリーニョ氏は決勝後の表彰式で「権威ある優勝カップがなかったクラブだったので、涙が出た。今回の優勝はASローマの歴史だ」と語った。1927年に創設されたASローマが欧州クラブ対抗戦で優勝したのは初めてだ。欧州CLとELで準優勝を一度ずつした。
兪載泳 elegant@donga.com