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米 CSIS 「北朝鮮、慈江道の中朝国境に新ICBM基地完工」

米 CSIS 「北朝鮮、慈江道の中朝国境に新ICBM基地完工」

Posted February. 09, 2022 09:04,   

Updated February. 09, 2022 09:04

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北朝鮮が、中国との国境近隣に新たに大陸間弾道ミサイル(ICBM)基地を完工し、運用に入ったことが分かった。北朝鮮が今年に入って7回にわたり弾道ミサイルの発射をしたなかで新たにミサイル基地が完工されたのだ。この基地は、北朝鮮が運用している20の秘密ミサイル基地の一つとされる。

米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ韓国部長、ジョセフ・ベルムデス研究員、ジェニファー・チョン研究員は7日(現地時間)、北朝鮮専門サイト「ビヨンド・パラレル(Beyond Parallel)」に、北朝鮮慈江道和坪郡桧中里(チャガンド・ファピョングン・フェジュンリ)のミサイル基地に関する分析報告書を掲載した。北朝鮮が桧中里ミサイル基地の建設に入ったのは2005年からだが、具体的な分析報告書が出たのは今回が初めて。

報告書によると、中国との国境から25キロ離れたこの基地の面積は、汝矣島(ヨウィド)(2.9平方キロメートル)の2倍以上の6平方キロメートル。20年までこの基地を捉えた衛星写真には、地下施設の掘削の形跡があった。しかし、今年1月21日に撮影された写真で、事実上基地の工事が完了したようだと指摘した。

また、この基地には北朝鮮の連隊級ミサイル部隊が配置されるものとみられる。米専門家らは、北朝鮮が最近増強した4個のミサイル部隊を桧中里基地を含め全て中朝国境に近い慈江道、平安北道(ピョンアンプクト)近隣の地下基地に配備したと見ている。

特に報告書は、匿名の消息筋を引用して、近く桧中里基地に中距離弾道ミサイル(IRBM)が配備され、今後ICBMが配備される可能性があると伝えた。ミサイルの他に移動式発射車両(TEL)を受け入れる空間もあると付け加えた。また、「ミサイルが配備されれば、この基地は現存する戦略的抑止力を拡張するための弾道ミサイル開発を続けるうえで核心的な役割を担うことになるとみられる」と指摘した。