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北朝鮮原子炉で温排水、プルトニウム抽出の可能性

北朝鮮原子炉で温排水、プルトニウム抽出の可能性

Posted December. 10, 2021 08:13,   

Updated December. 10, 2021 08:13

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今年9~11月、北朝鮮・寧辺(ヨンビョン)の5メガワット(MW)原子炉冷却施設から温水が放出されていたことが確認された。これを根拠に、北朝鮮が原子炉を稼動して核兵器用プルトニウムを抽出した可能性が高いという分析も出ている。

8日(現地時間)、米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)の北朝鮮専門サイト「ビヨンド・パラレル(Beyond Parallel)」は、9~11月に寧辺核施設の付近を撮影した熱赤外線画像を公開した。この画像によると、寧辺5MW原子炉の建物から冷却水が放出される地点の九龍江(クリョンガン)の水温が他よりも高かった。CSISは、「9月12日、10月23日、11月16日の画像を見ると、九龍江に同様のパターンで温水が放出されている。(周辺と比較すると)水温が4度ほど違った」と指摘した。また、「これは寧辺5MW原子炉が稼動しているという明確かつ決定的な証拠だ」と強調した。

CSISは、寧辺5MW原子炉の稼動で確保した使用済み燃料棒がプルトニウム生産のために近くの放射化学研究室に送られた可能性が高いと指摘した。北朝鮮が7月初めに原子炉稼動を始めた後、核活動を続けているという意味だ。北朝鮮は寧辺5MW原子炉を通じて、年間約6キロのプルトニウムを生産できるとされる。


崔智善 aurinko@donga.com