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「サーキットブレーカー」基準を超えた首都圏、医療システムの補強を急ぐべきだ

「サーキットブレーカー」基準を超えた首都圏、医療システムの補強を急ぐべきだ

Posted November. 16, 2021 08:33,   

Updated November. 16, 2021 08:33

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新型コロナの重症患者が増加し、首都圏の重患用病床の稼動率が14日現在76.4%と集計された。段階的日常回復(ウィズコロナ)を実施してから2週間で、政府が日常回復を一旦中止する非常計画(サーキットブレーカー)の発動基準で示した75%を超えたのだ。ソウルはこれより高い78.6%だ。防疫当局は、「首都圏の集中治療病床は際どい状況だ」とコメントした。非首都圏は40%未満だが、速いスピードで病床数が埋まっている。政府は、具体的な非常計画の発動基準をまとめている。

この1週間の1日平均国内感染者数は2172人と、直前の週(2133人)より大幅に増えてはいない。しかし、ワクチンの初期接種者で免疫効果が低下した高齢層と療養施設入所者の間でブレークスルー感染が相次ぎ、先週の1日平均の重症患者数は447人で、前の週(365人)に比べて大きく増加した。このうち、60歳以上は82.1%となっている。これらの施設を中心に防疫を強化する一方、高齢層を対象にした追加接種(ブースターショット)も早急に実施し、重患者の規模を減らしていかなければならない。

現在の医療体系で安定的な対応が可能な重症患者数は500人だが、15日0時現在、重症患者は471人で限界値のぎりぎりまで達した状態だ。しかも、冬を控えてインフルエンザ患者が2週間で2倍に急増し、コロナではない患者の病床需要が増える可能性にも備えなければならない。追加病床と医療人材の確保に拍車をかけ、病床余力のある地域に首都圏の患者を移送するシステムを構築して病床効率を高める必要がある。

今、流行を主導する年齢層は、高齢層とともにワクチン接種率の低い10代だ。この1週間、全体感染者のうち18歳以下の割合が20%を超える。18日に大学修学能力試験が終われば、首都圏も全面登校が予定されていて、学校と塾を中心に青少年の集団感染がさらに懸念される。10代のワクチン接種率を引き上げることができるよう、さまざまな誘引策をまとめなければならない。