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「癒されながら栽培できる植物を求めて砂漠作物も食べてみました」 

「癒されながら栽培できる植物を求めて砂漠作物も食べてみました」 

Posted November. 01, 2021 08:53,   

Updated November. 01, 2021 08:53

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「家やオフィスで植物を育てたいのに、枯らすのが怖い」

花や野菜などを育てようとする人なら、誰でも一度はこうした悩みをしたことがあるだろう。水やりを忘れたり、逆に水をやりすぎて植物が枯れた痛い記憶も思い浮かぶ。

最近、LG電子が発売した植物生活家電「LGティウン」は、こうした消費者の需要をターゲットにした製品だ。20種の種キットの中で自分の好みに合う花、野菜、ハーブを選んで芽生えさせた内部の棚に入れさえすれば済む。4~8週間、植物が育つ様子を観察しながら、誰でも植物を育てることができる。

LGティウンは、細分化された顧客ニーズをターゲットにする過程で具体化した製品だ。LG電子新事業マーケティング室のイ・ヒョンジ室長は、「最初は、中高年女性の顧客が高い関心を見せると思ったが、実際にティウン広告に反応する消費者の性比を分析してみると、男女の割合が半々だ」とし、「無味乾燥としたオフィスで働いて帰宅後、種から収穫までの過程を観察しながら『ヒーリング(癒し)』しようとする需要が多かったようだ」と説明した。

電子会社で植物を育てる過程は、簡単ではなかった。LGテウン開発を率いたイム・ギヨンLG電子キッチンアプライアンス研究所責任研究員は、「家電製品だけでなく、育てた植物の品質も保証するために農村振興庁、種子会社、園芸学科教授などの専門家と膝を交えて方策を探した」と語った。

カギは、自然と同様の成長条件を提供できる機器を作ることだった。イム責任研究員は、「農振庁のカタログを見ると、作物の育つ時期と季節が決まっていた」とし、「四季を問わず室内で作物を育てて栽培できるように温度、日光、気流など自然と似た環境を技術で実現した」と説明した。LGティウンには、LG電子が持っている冷蔵庫や浄水器、エアコン、空気清浄機などの技術が採用された。関連特許の出願は国内だけで70件以上だ。

植物が育ち、これを栽培する過程で楽しさを与えられる作物を探すことも重要課題だった。イム責任研究員は、「80種以上の作物を試験した。同じ作物の種を多くは2000個まで植えたこともある」とし、「砂漠で育つアイスプラントを育ててみたりもした」と話した。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com