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「私たちが返す番、アフガン人の韓国定着を助けたい」

「私たちが返す番、アフガン人の韓国定着を助けたい」

Posted August. 28, 2021 08:18,   

Updated August. 28, 2021 08:18

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「本当にありがたくも、あの方(特別機の女性)たちが韓国に来た後、カブール空港テロが起きて幸いです。少しでも速かったら、飛行機の離着陸もできなかったでしょうから」

早期引退後、2010年からアフガニスタンで韓国語学堂とテコンドー道場を運営してきたイムさん(66)。27日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、胸をなで下ろしながらこのように話した。イムさんは、アフガン人特別機の女性の初期定着を支援するために、法務部と駐韓アフガン大使館が募集した通訳ボランティア8人に1人だ。氏は「アフガン全体の人口数千万人の中から見れば少数だが、こうしてでも韓国に来て第一歩を踏み出す時、慰めになるよう助けたい」と話した。

法務部は、特別機の女性たちの入国推進と同時に、NGOの避難先などを通じてアフガンの言語と文化に長けた通訳ボランティアを募集し、これにアフガンと縁のある市民たちが積極的に参加した。イムさんは自分の幼年時代に厳しかった「戦後の大韓民国」を思い、2010年ごろからアフガンでボランティア活動を始めたという。アフガンの地方で、地域社会コミュニティと国立大学の中に韓国語学堂とテコンドー道場を作り、子どもたちを教育した。

イムさんは、「全羅道(チョンラド)の田舎地域で育ちながら、米国が援助してくれた小麦粉とトウモロコシの粉でパンを作り、お粥を作って食べながら育った」とし、「私たちが困った時に助けを受けたことに対する心の借金があり、引退後、貧しい国に行ってボランティア活動をしようという気持ちを持っていた」と話した。氏は、「これからは私たちが借金を返さなければならない時だ」とし、「彼らがいる間、気楽に暮らせるように助けたい」と話した。

自分の帰化経験を生かし、彼らの定着を手助けする人もいる。2006年にアフガンを離れ、2016年に韓国に帰化したパク・ナシムさん(30)は、「厳しい状況の故国を離れて韓国に来るということがどれほど大変なことかを知っているため、当然私が出なければならないと思った」と話した。氏は、特別機の女性たちが韓国に容易に定着できるよう、韓国文化や韓国語教育などのボランティア活動も志願する計画だ。また、アフガンの女性のための宿舎支援策も話し合っている。

単純な通訳だけでなく、地域社会への溶け込みまで悩む人もいる。2003年から4年間、アフガンでNGO活動をしたク某氏(52)とキム某氏(48)夫婦は、先に定着した移住民らと特別機の女性とのコミュニケーションの窓口を設ける案について悩んでいる。

キリスト教団体で難民関連業務を手掛ける両親の影響で、3歳の時、タジキスタンで暮らし、タジク語を学んだキム・ホサンナ、キム・ダウィット(以上20)双子の兄妹もボランティア活動をした。キム・ダウィットさんは「大学生活と並行して、苦しくても自分ができることをやってみたいという思いから志願するようになった」と話した。


イ・ソジョン記者 ユ・チェヨン記者 sojee@donga.com · ycy@donga.com