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防疫危機の中の8・15集会、保守も進歩も自制せよ  

防疫危機の中の8・15集会、保守も進歩も自制せよ  

Posted August. 14, 2021 08:29,   

Updated August. 14, 2021 08:29

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8・15光復節(日本統治から解放された記念日)の連休を迎え、数十の保守と進歩の団体が全国各地で大規模集会や1人デモを行う予定だ。全国民主労働組合総連盟は14日午後、ソウル都心で韓米合同軍事演習の中止を求める1人デモを行う。サラン第一教会のチョン・グァンフン牧師が代表を務める国民革命党も、連休期間にソウル各地で政府の失政を抗議する「1千万国民1人歩き大会」を行う。ソウル市が13日まで禁止を通知した光復節集会だけでも39団体195件だ。

 

新型コロナウイルスが最悪の事態の時に、同時多発的な集会のニュースに接する国民は、不安でもどかしい。厳しい感染対策にもかかわらず、3日連続で毎日約2千人の感染者が発生した。ワクチンの接種が遅れ、30~50代の壮年層でも重症化する感染者が続出しており、首都圏の民間の病院にまで病床動員令が下された。コロナ禍の長期化で崖っぷちに追い込まれた自営業者も生計を脅かすソーシャルディスタンシングに耐えているにもかかわらず、感染拡散のリスクがある集会を強行する場合、その大義名分が何であれ誰が理解するだろうか。

一部団体は、感染対策を順守する範囲内で安全な集会を開くというが、今は集会を計画して実行し解散するすべての過程で感染が拡大する恐れがある状況だ。一般のウイルスより感染力が2~3倍強いデルタ株が優勢種になり、ワクチン接種を2回終えた人の中でも「ブレイクスルー感染」のケースが出ている。いくつかの団体が集会禁止処分執行停止を申請したが、裁判所が棄却したのも、感染の危険があると見たためだ。

 

金富謙(キム・ブギョム)首相は13日、対国民談話で、「いかなる自由と権利も国民の安全と生命よりも優先することはできない」とし、違法集会に厳正に責任を問うと明らかにした。ワクチン供給に支障が出て、当分の間ソーシャルディスタンシングだけで流行「第4波」に耐えなければならない。政府は、苦しい感染対策に対する国民の支持と参加を引き出すためにも違法集会に対しては例外なく断固たる姿勢を見せなければならない。