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お互いを最高に選ぶ親友、決勝進出をかけた大一番で再会する金軟景とペレイラ

お互いを最高に選ぶ親友、決勝進出をかけた大一番で再会する金軟景とペレイラ

Posted August. 06, 2021 08:34,   

Updated August. 06, 2021 08:34

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最高になるためには最高を越えなければならない。2020東京五輪で4強入りを果たした韓国女子バレーボールが5日午後9時、日本東京の有明アリーナでブラジルと準決勝を行う。過去3度の五輪準決勝(1972年ミュンヘン大会、1976年モントリオール大会、2012年ロンドン大会)でいずれも敗れている韓国だが、史上初の五輪決勝進出に挑戦する。

2008北京大会と2012ロンドン大会で五輪2連覇を果たしたブラジルは、今大会で唯一全勝(6勝)を挙げている名実共に最強チームだ。韓国はA組予選の初戦で0-3で敗れるなど、ブラジルとの対戦成績は直近の2連敗を含めて18勝45敗と劣勢だ。

決勝進出をかけた大一番で顔を合わせた特別親友もいる。両チームの主将である韓国の金軟景(キム・ヨンギョン=33)とブラジルのナタリア・ペレイラ(32)だ。かつてトルコリーグのフェネルバフチェとエジザージュバシュで2度も金軟景と同じユニフォームを着ていたペレイラは、金軟景が認める親友だ。2018-2019シーズンにエジザージュバシュへ移籍した後、チーム適応に困難を経験した金軟景は、翌年ペレイラが加入してからチームに完全に定着した。これに先立ち、金軟景は監督になったら選びたい「ワールドベスト7」の質問を受け、中国の朱婷(27)とペレイラを選んだ。「パワフルな攻撃力にリーダーシップがある」と説明した。韓国のファンの間では「ナティ」の愛称で知られている。

国際バレーボール連盟(FIVB)も先月、両チームの組別予選の後、両選手の友情に注目する記事を発表した。トルコリーグでプレーした当時、韓国料理などを食べながら他郷生活の辛さを一緒に癒していた2人は、今もチャットや電話などで交流している。ペレイラは、「金軟景はバレーボール界で一番親しい友人だ。自分にとって最高の選手の一人で、いつまでも最高だろう」と愛情を示した。

4強チーム選手の中で得点2位(115点)、ディグ4位(セット当たり平均2.63個)で攻守両面で大活躍中の金軟景とは違い、ペレイラは今大会では主にベンチメンバーとして途中出場しているが、主将としてチームの求心になっているのは同じだ。大きな舞台での経験が多いだけに、勝負どころに投入される可能性も高い。

偶然にもペレイラはステファノ・ラヴァリーニ韓国代表監督と2018-2019シーズンにブラジルのミナスで生活したことがある。ラヴァリーニ監督はブラジル主力のレフト、ガブリエラ・ギマラエス(27)、センターのカロウ・ガタス(40)などともミナスで呼吸を合わせた。お互いによく知っているだけに熾烈な勝負が予想される。4日、トルコとの準々決勝で勝利した後、周囲から殺到する祝福の連絡を受けた金軟景は、「奇跡が起きればいい」と答え、準決勝の悔いのない勝負を誓った。

奇跡のような4強進出を受け、韓国バレーボール連盟(KOVO)は5日、女子バレーボール代表チームに、従来の褒賞金に加えて1億ウォンの激励金を支給すると発表した。当初、連盟は金メダル5億ウォン、銀メダル3億ウォン、銅メダル2億ウォン、4位1億ウォンの褒賞金を支給する計画を立ていた。


姜泓求 windup@donga.com