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ビットコイン採掘ブームで「温泉」になったニューヨーク湖

ビットコイン採掘ブームで「温泉」になったニューヨーク湖

Posted July. 07, 2021 08:57,   

Updated July. 07, 2021 08:57

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米ニューヨーク州北部のセネカ湖が湖畔にあるビットコインマイニング(採掘)企業「グリーニッジ・ジェネレーション・ホールディングス」のために温泉を彷彿させるほど突然熱くなったと、NBC放送などが5日、報じた。ビットコインを得るには、高性能コンピュータの演算機能を使って難解な数学の計算を行う必要があり、そのために多くの電力が使われる。専門家たちは、全世界でビットコインのマイニングのために使われるエネルギーは、南米チリの年間電力量より多いと推定する。

グリーニッジは8千台のコンピュータを毎日24時間使用し、莫大なエネルギーを消耗している。マイニング工場は以前は石炭発電所だった。グリーニッジを所有する有名私募ファンド「アトラス」が2014年に閉鎖された発電所を買い取り、グリーニッジが19年からここをビットコインのマイニングに使用している。

グリーニッジは昨年3月から今年2月末までの1年間、1個当たり2869ドル(約330万ウォン)の費用をかけて計1186個のビットコインをマイニングした。こうしてできたビットコインは約12倍高い1個当たり3万4千ドルで取り引きされる。グリーニッジは、採掘用コンピュータを1万代以上に増やし、今年中にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する計画も明らかにした。

住民たちは強く反発している。一部は最近、グリーニッジを訪れ、稼動停止を求めるデモを行った。住民たちは、「湖に入ると、温水の浴槽にいるようだ」、「グリーニッジの工場を規制しなければ、約30あるニューヨーク州内の他の発電所も、ビットコインのマイニングを始めるだろう」と非難している。


兪載東 jarrett@donga.com