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「大人になった私も大切」、「大人の日」のプレゼントを準備する大人たち

「大人になった私も大切」、「大人の日」のプレゼントを準備する大人たち

Posted May. 05, 2021 08:23,   

Updated May. 05, 2021 08:23

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「夫からプレゼントをもらった瞬間、思い出しました。『キラキラしたものと飾るのが好きな人、それが私なのに』という考えです。本当に自分を見つけた気分でした」

京畿道金浦(キョンギド・キムポ)に住むハン・テウンさん(41)は子どもの日を控え、夫から「予期せぬプレゼント」をもらった。毎年、子どもの日は子どもへのプレゼントのみだったのに、子供たちへのプレゼントと一緒に、普段ハンさんが欲しがっていた高価なゲーム機を買ってきた。ハンさんは、「子どもの頃、両親からもらったきれいな靴が思い浮かんだ。大人になって多くのことを諦めて生きてきたが、何かご褒美を受けた気分だ」と喜んだ。

5月5日は子供のための子供の日だが、子供の頃を思い浮かべながらユニークなプレゼントで自分にご褒美を与え、思い出も満喫する「大人の日」として楽しむ大人が増えている。特に一人暮らしや子どもを持たない夫婦が多くなるにつれ、「大人のための子どもの日のプレゼント」の需要が大きく増えているという。

玩具専門売り場「トイザらス」によると、今年5月「キダルト」のための商品売上が昨年より45.8%伸びた。ロッテマートのキム・ギョングン・トイチーム長も、「キダルト商品の売り上げは数年前から伸び続けている」とし、「特に5月に大人向けのプレゼント需要が着実に伸びている」と伝えた。

子どもの日に自分自身にプレゼントをする大人も少なくない。自営業者のキムさん(40)は、「結構前から、5月5日に自分が一番好きなミッキーマウスのキャラクター商品を自分にプレゼントした」とし、「大人になった後、私を大事にする人は誰でもない自分だという考えで記念し始めた」と話した。慶尚南道梁山(キョンサンナムド・ヤンサン)に住む会社員のカンさん(24)も、「子どもの日を控え、子どもの頃から好きだったアニメのDVD全編を買った。子どもの頃の私に大人になった私からのプレゼントのような感じだ」と話した。

専門家らは、「大人の日が、新型コロナウイルス感染症の長期化などで、生活に疲れた成人らが、子どもの日だけでもしばらく肩の荷を下ろし、童心を取り戻したい気持ちが溶け込んでいる」と分析した。檀国(タングク)大学心理学科の林明鎬(イム・ミョンホ)教授は、「最近自責の念と憂鬱で心的な苦痛を訴える大人が増えているが、ちょっとした贈り物で自分を慰めるのは心の前向きなシグナルとも言える」と語った。


キム・スヨン記者 newsoo@donga.com