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所在不明のダ・ヴィンチ作の史上最高額絵画、サウジ皇太子のヨットに掛けられていた

所在不明のダ・ヴィンチ作の史上最高額絵画、サウジ皇太子のヨットに掛けられていた

Posted April. 14, 2021 08:22,   

Updated April. 14, 2021 08:22

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2017年に米国ニューヨークで行われたクリスティーズオークションで、当時の美術品オークションでは史上最高額だった4億5000万ドル(約5062億ウォン)で落札された後、所在が不明だった絵画「サルバトール・ムンディ」(写真)がサウジアラビアの実力者ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(36)の超豪華ヨットにかかっていたことが確認された。

米紙ウォールストリート・ジャーナルなどが12日に報じたところによると、この絵画は昨年末まで、紅海近くの新都市ネオムのヨットハーバーに停泊していた皇太子のヨットの中にかかっていた。このヨットは、新型コロナウイルス禍で紅海の外を出れず、最近整備のため、オランダ造船所に送られた。ヨットがオランダへ向かう前、絵画はサウジ内部の秘密の場所に移された。

サウジとフランスがサルバトール・ムンディをめぐって自尊心争いをしていた情況も確認された。サウジ側はパリのルーブル博物館が2019年末にレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念して特別展示会を開催した時、この絵を貸与する条件でルーブルの最高名物「モナリザ」のすぐそばにかけてほしいと要求した。当時、ルーブル博物館はサルバトール・ムンディとモナリザを並んで展示するため、特殊ガラス保護装置の中にあるモナリザを取り出して移すことに拒否感を示した。サウジ側もモナリザの隣でなければ貸与しないという頑強な態度で対抗した。

双方は合意点を見出せず、サルバトール・ムンディもダ・ヴィンチの没後500年特別展に登場しなかった。その後、皇太子所有の超豪華ヨットにかけられていたようだ。一部の美術専門家は、古い絵が湿気と塩分に満ちた海辺のヨットの中で損傷した可能性を提起している


金民 kimmin@donga.com