Go to contents

「ブラザーフッド」など韓国名作を超高画質で再公開

「ブラザーフッド」など韓国名作を超高画質で再公開

Posted February. 15, 2021 08:12,   

Updated February. 15, 2021 08:12

한국어

1174万6000人の観客を動員して、韓国映画の中で2番目に観客1000万人を突破した姜帝圭(カン・ジェギュ)監督の「ブラザーフッド」(2004年)が3月、CGVで再公開される。リマスタリング専門会社「コンテンツゾーン」が復元作業を進め、4K超高画質(UHD=3840×2160)の解像度で再登場することになったのだ。リマスタリングとは、「マスター」(オリジナル)の画質や音質上の問題点を改善して、より良い品質で再生産する作業だ。

「ブラザーフッド」が17年ぶりに観客に会えるのは、「優秀な韓国映画を再度披露しよう」という趣旨で、コンテンツゾーンのチャン・ジウク代表が数年間再公開を推進してきたおかげだ。チャン代表は約7年前から、1980~2000年代初めの韓国映画の2次著作権を確保して、リマスタリングを進めてきた。チャン代表は、「フィルムで撮影した映画は4K、8Kの解像度までリマスタリングが可能だ。『ブラザーフッド』は4Kでフィルムのスキャンを受けて復元作業を準備している」とし、「新型コロナウイルス感染症で新作公開が延期されている中、韓国名作の再公開は劇場街に干ばつの後雨になると期待している」と話した。

「ブラザーフッド」は、昨年から映画ファンの間で「この映画を見る方法がない」という声が上がった作品だ。「ブラザーフッド」の著作権を保有していた映画会社「姜済圭フィルム」が廃業後、著作権保有会社が変わり、IPTV、VOD、オンライン動画サービス(OTT)などの映画サービスプラットフォームのどこでもこの映画を見ることができなくなったからだ。現在、映画の著作権を保有する「株式会社ビッグピクチャー」とコンテンツゾーンが著作権契約を交わし、劇場公開とともにOTTプラットフォーム・ウェーブとIPTVでも映画が見られるようになる。ビックピクチャーは、姜帝圭監督の姉が代表を務める映画会社だ。

「ブラザーフッド」を皮切りに、40本あまりの韓国映画が再公開への出撃を準備している。「ブラザーフッド」のバトンを受け継ぐ作品は「オウムの体で泣いた」(1981年)、「カッコウも夜に泣くのか」(1980年)、「恣女木」(1984年)だ。3本とも1960年代の韓国映画の「ルネサンス」を率いたという評価を受けている鄭鎭宇(チョン・ジンウ)監督の作品だ。「カッコウも夜に鳴くのか」は、大鐘賞優秀作品賞や男女主演賞をはじめ、9部門を受賞した古典だ。子供を産めない女性の夫が、血筋をつぐためによその女性に子を生ませたことを素材にした「恣女木」は、大鐘賞最優秀作品賞、監督賞を受賞した。オウムの体で泣いたは、俳優丁允姬(チョン・ユンヒ)に大鐘賞と百想(ペクサン)芸術大賞主演女優賞を抱かせた。チャン代表は、「3作品は最近の人々にアダルト映画のようなイメージがあるが、いずれも国内外の映画祭で受賞した作品性が認められた映画だ。忘れられた古典をミレニアル世代の観客に披露したくて、リマスタリングを決めた」と話した。

コンテンツゾーンは、姜帝圭フィルムが制作した「燃ゆる月」「ベサメムーチョ」「夢精記」などもリマスタリングして、CGVで披露する予定だ。1980~1990年代のアダルト映画の代名詞「愛馬夫人」の1~4編、「深くて青い夜」(1985年)、「冬の旅人」(1986年)、「雨の日の水彩画」(1989年)、「豚が井戸に落ちた日」(1996年)なども再公開を進めている。


金哉希 jetti@donga.com