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偽ワクチンに偽陰性確認書、偽造に注意

Posted February. 03, 2021 07:47,   

Updated February. 03, 2021 07:47

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新型コロナウイルス感染拡大による被害が世界的に深刻な状況で、海外では偽ワクチンや偽陰性確認書を販売する詐欺犯罪まで相次いでいる。

 

各国のワクチン獲得競争が熾烈に繰り広げられる中、中国では偽ワクチンが登場した。2日、香港紙・明報などによると、中国の公安当局は1日、新型コロナウイルスのワクチン関連の犯罪を取り締まり、80人余りを逮捕し、3千本の偽ワクチンを押収したと発表した。同紙は、消息筋を引用して、押収されたワクチンが、中国の国有製薬大手「中国医薬集団」(シノファーム)が開発したワクチン「愛可維」の偽造品であり、この偽ワクチンは生理食塩水だったと報じた。

北京や江蘇、山東省などでも地域公安が合同で作戦を繰り広げ、偽ワクチンが製造・販売された工場を摘発し、その後この工場を撤去したと、中国新華社通信が伝えた。調査の結果、逮捕者らは、ウィチャット(中国版カカオトーク)を通じて高価で偽ワクチンを販売した。中国官営グローバル・タイムズは、専門家を引用して、「逮捕された容疑者は、ワクチンを海外に送る計画を立てただろう」と伝えた。

 

欧州全域では、新型コロナウイルスの偽陰性確認書が売買されていることが調査され、各国で非常事態となった。欧州刑事警察機構ユーロポール(Europol)は1日、ホームページを通じて、「新型コロナウイルスの大流行と変異ウイルスの感染拡大で旅行制限措置が強化されたことを悪用し、新型コロナウイルスの陰性確認書を偽造する犯罪が増えている」と発表した。

英国では、政府名義を盗用して偽の陰性確認書を100ポンド(約15万ウォン)で売った詐欺団が検挙された。フランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港でも、旅行客に300ユーロ(約40万ウォン)で陰性診断書を偽造・販売して摘発された。オランダとスペインでは、ソーシャルメディアと電子メールで、偽確認書が50~60ユーロ(7万~8万ウォン内外)で取り引きされている。

EU主要国が旅行客に対して48時間内の陰性確認書の提出を義務づけたことが、偽陰性確認書拡散の背景となった。偽陰性確認書は、ニセ札のように様々なソフトウェアと高品質のコピー、出力装備を通じて作成されるので、検疫当局は見分けがつかないと、ユーロポールは警告した。


金祺容 kky@donga.com · 金潤鍾 zozo@donga.com