男子柔道「軽量級の看板」キム・ウォンジン(29・安山市庁)が11ヵ月ぶりに開催された国際大会で涙の金メダルを獲得した。
キム・ウォンジンは12日、カタール・ドーハのルサイルスポーツアリーナで行われた2021国際柔道連盟(IJF)ドーハマスターズ男子60キロ決勝で台湾のヤンユンウェイを相手に巴投げで一本勝ちした。3回戦から決勝まで4試合連続で一本勝ちを挙げるなど圧倒的な競技力を見せた。今大会は新型コロナウィルスの影響で代表チームが11ヵ月ぶりに参加した国際大会だった。
金メダルの喜びもつかの間。キム・ウォンジンは試合直後に父親が亡くなったという青天の霹靂の訃報を受けた。大韓柔道会の関係者は、「キム・ウォンジンの父親が10日、心筋梗塞で亡くなられた。遺族が国際大会に参加しているキム・ウォンジンに伝えるのを願わなかったので試合後に訃報を伝えた」と明らかにした。キム・ウォンジンは試合後に号泣し、周囲を粛然とさせた。14日に帰国する予定だったキム・ウォンジンは、予定を1日繰り上げて帰国する。
男子66キロ級のアン・バウル(27=南楊州市庁)も同日の決勝で、イスラエルのバルク・スマイルロフを延長戦の末、技ありで下して金メダルを首にかけた。
姜泓求 windup@donga.com