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「バイオリンの巨匠」イスラエルのギトリス氏が死去

「バイオリンの巨匠」イスラエルのギトリス氏が死去

Posted December. 28, 2020 08:53,   

Updated December. 28, 2020 08:53

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イスラエルの世界的なバイオリン巨匠、イヴリー・ギトリス氏(写真)が、フランス・パリのとある療養所で24日(現地時間)死亡したと、米紙ワシントンポストなどが報じた。享年98歳。

ギトリス氏は、1922年当時、英国領だったイスラエルの港町・ハイファで、ウクライナ系ユダヤ人の両親の下で生まれた。6歳の時に初めてバイオリン演奏を始め、ポーランド出身の伝説的なバイオリニスト・ブロニスラフ・フーベルマンに会って、フランス・パリへ渡った後、パリ音楽院に入学した。第2次世界大戦が勃発すると、1940年、英空軍に入隊して、軍楽隊でもバイオリンを演奏した。終戦後は、ロンドン・フィルハーモニー・オーケストラなどの世界的な管弦楽団と共演して名を馳せた。

ギトリス氏は、「現役最高齢のバイオリニスト」として有名だった。特に、90歳を過ぎてもバイオリンの弓を手放すことがなく、1994年と2014年、2度韓国を訪問した。最後の訪韓当時、高齢でも活発な演奏の秘訣を尋ねられると、「息をするようなものだ」とし、「バイオリンを弾くのは息を止めることができないのと同然だ」と答えた


シン・アヒョン記者 abro@donga.com