
352ヤード(約321メートル)の5番(パー4)。フィル・ミケルソン(50=米異国)がドライバーを力強く振ると、ボールは狙い通りに飛んでグリーンに乗った。パー4ホールでワンオンを決めたのだ。パットも完璧だった。ボールがカップから約10メートルの多少遠い位置にあったが、一度のパットでイーグルを奪った。
米男子ツアー(PGA)に君臨したミケルソンには初出場のチャンピオンズツアーは狭過ぎたのだろうか。満50歳以上を対象とする舞台に初参戦で優勝まで果たした。チャンピオンズツアー史上初出場での優勝は20人目。
ミケルソンは27日、ミズリー州リッジデールのオザークスナショナル(パー71)で行われたチャンピオンズツアー「チャールズ・シュワッブシリーズatオザクス」の3日目の最終ラウンドで1イーグル、5バーディー、2ボギーで5アンダー66で回った。通算22アンダー191をマークしたミケルソンは、2位ティム・ペトロビック(54=米国、18アンダー195)を4打差で軽く引き離して優勝賞金45万ドル(約5億3000万ウォン)を獲得した。ミケルソンは、「旧友たちに再会できて楽しかった。良いスタートができて嬉しい」と感想を語った。
ミケルソンは先週、フェデックスカップ・プレーオフ初戦、ザ・ノーザントラストで予選敗退し、今週のプレーオフ第2戦に駒を進めることができなくなると、来月開催のメジャー戦、全米オープンに向けた調整として今大会に出場した。PGAツアーで若手プレイヤーとの競争でも負けないミケルソンは、最終ラウンドで終始圧倒的な技量を発揮し、「ワイヤー・トゥ・ワイヤー」の完全優勝を果たした。今後、PGAツアーとチャンピオンズツアーを両立させようとしているミケルソンは、初日に10アンダーで回り、大会平均323.7ヤードのドライバーショットを飛ばした。ミケルソンがマークした22アンダー191は、チャンピオンズツアー54ホールでの最少スコアに並ぶ記録だ。以前に54ホールで191を記録した選手は5人で、2013年のロッコ・ミーディエート(58=米)が最も新しい。
崔京周(チェ・ギョンジュ=50)は3度目のチャンピオンズツアー参戦でトップ10に入った。崔京周は最終日に4バーディー、2ボギーの2アンダー69で回り、通算13アンダー200で7位タイだった。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com