
米大統領選に向けて、民主党候補を目指していたバーニー・サンダース上院議員(78)が8日(現地時間)、撤退を表明した。ジョー・バイデン前副大統領と二大構図で競ってきたサンダース氏が撤退し、大統領選はバイデン氏とトランプ大統領の正面対決となった。
サンダース氏は同日、インターネットの動画メッセージで、「獲得代議員数に300人の差がつき、勝利はほぼ不可能になった」とし、「リーダーシップを発揮する意思も能力もない大統領のために危機状況が悪化する中、勝てる見込みのない選挙を続けることはできない」と述べた。
ただし、サンダース氏は今後も予備選の投票用紙に名を残し、代議員を確保していくという。医療改革や富裕層増税などの公約が党の政策に反映されるよう国民の支持を確認していく考えだ。
サンダース氏の撤退宣言後、バイデン氏は声明を発表し、「彼はただ選挙運動をしただけではない。運動を作った」と評価した。そして、サンダース氏の支持者に対して、「この国で何を至急すべきかを知っている。私たちの陣営に合流してほしい」と呼びかけた。
ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com