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トランプ氏、「30日間欧州からの渡航停止」発表

トランプ氏、「30日間欧州からの渡航停止」発表

Posted March. 13, 2020 08:06,   

Updated March. 13, 2020 08:06

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米国が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流入を阻止するために、30日間、欧州から米国への渡航を停止する。世界保健機関(WHO)が11日(現地時間)、新型コロナウイルスの「パンデミック(世界的な大流行)」を宣言したのに続き、米国と欧州の人的交流まで事実上全面停止となったことで、世界的に経済、外交などの様々な分野で影響が予想される。

トランプ米大統領は11日(現地時間)、国民向けに演説し、「英国を除く欧州から米国へのすべての渡航を今後30日間停止する」とし、「金曜日(13日)から実施する」と明らかにした。そして、「欧州連合(EU)は中国からの渡航制限をしなかった。このため、米国で欧州からの旅行者によって感染が広がった」と理由を説明した。

 

EU加盟国間の国境移動を自由にしたシェンゲン協定が適用される欧州26ヵ国に過去14日間滞在した外国人は米国に入国できない。ただし、貨物や物資には適用されず、新型コロナウイルスの検査を受けた米国人も例外だ。トランプ氏は、「米国人の健康のために強力で必要な措置を実施することを決めた」とし、「今回の制限措置は状況によって調整される」と述べた。

韓国および中国と関連しては、「モニタリングを続けており、状況が改善され次第、現在適用されている制限措置と警報をできるだけ早期に見直す」と明らかにした。積極的な検査と対応で、韓国で感染者の増加傾向が停滞していることを評価し、今後の措置に反映するということのようだ。米国務省は現在、韓国の地域の中で大邱(テグ)に対してだけ最高段階の「レベル4(渡航中止)」、他の地域は「レベル3(渡航再考)」を発令している。また、米国務省は、トランプ氏の演説が終わった後、世界のすべての国を対象に渡航警報をレベル3に引き上げた。新型コロナウイルスが全世界に拡散しているため、すべての海外渡航の自制を求めている。

WHOのテドロス事務総長は同日、記者会見で、新型コロナウイルスについて「パンデミックとみなせる」と表明した。WHOのパンデミック宣言は2009年の新型インフルエンザ(H1N1)以来11年ぶり。テドロス事務総長は、「パンデミック宣言で対応が変わるわけではない」とし、各国の努力で集団・市中感染を阻止できると強調した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 パリ=キム・ユンジョン特派員 lightee@donga.com · zozo@donga.com