
12日、豪州メルボルンのロイヤルメルボルンGC(パー=72)で幕を開けた2019プレジデンツカップの初日の主人公は、「ゴルフ皇帝」タイガー・ウッズ(米国)だった。
13回目を迎えるプレジデンツカップは、米国とインターナショナルチーム(欧州を除く)のゴルフ対抗戦である。インターナショナルチームのエース・アダム・スコット(豪州)は、自国のファンに「ウッズを応援していてはいけない」と訴えた。しかし、米国チームのリーダーであり、1組の選手として出たウッズが1番ホールのティーインググラウンドに上がると、豪州ギャラリーは惜しみのない拍手を送った。
初日フォアボール(2人の選手がそれぞれボールを打って、より良いスコアをチームの成績とする方式)で、ジャスティン・トーマスとペアを組んだウッズは大活躍した。1番ホール(パー=4)と2番ホール(パー=5)での連続バーディーを皮切りに、続けてバーディーを取った。ウッズートーマス組は15番ホールまで4ホールをリードして、マーク・リーシュマン(豪州)-ホアキン・ニーマン(チリ)組を破った。15ホールでバーディーを6個も取ったウッズは、6年ぶりにプレジデンツカップで勝利を手にした。
しかし、ウッズの喜びはそこまでだった。2組から5組まで残りの4組では、インターナショナルチームがすべて勝利を獲得した。「コリアンデュオ」イム・ソンジェとアン・ビョンフン(以上、CJ大韓通運)は、生涯初のプレジデントツカップへの出場で、気持ちの良い勝ち点1を追加した。
アダム・ハドウィン(カナダ)と一緒にインターナショナルチームの2番目の走者として出たイム・ソンジェは、ザンダー・ シャウフェレーパトリック・カントレー組と最後のホールまで接戦の末、1ホール差で勝利した。
イム・ソンジェは特に、パー=373ヤードの1番ホール(パー=4)でティーショットをグリーンの近くまで送った後、ウェッジで打ったセカンドショットをそのままホールに入れて爽快なイーグルを取った。イム・ソンジェは、「最初は安全に3番アイアンでティーショットをするつもりだった。ところが、アーニー・エルス団長が近づいてきて、『ドライバで打った方がよさそうな気がする』と言った」とし、「イーグルになるのを見て、『ちゃんと一発食わせたな』と思った」と話した。
3組でスコットとペアを組んだアン・ビョンフンも、ブライソン・デシャンボー-トニーフィナウ組に2ホール差で勝利した。アン・ビョンフンは、オール・ スクエアを記録していた6番ホール(パー4)でバーディーを取り、リードを率いるなど終始安定したプレーを行った。団長推薦でプレジデントツカップに初めて出場したイム・ソンジェとアン・ビョンフンは、エルス団長の期待に応えた。
インターナショナルチームは、初日の試合を4勝1敗で終え、通算2度目の優勝に有利になった。インターナショナルチームは、これに先立って行われた12回の大会で1勝1引き分け10敗の劣勢を見せていた。唯一の勝利は1998年で、今年と同じ場所で上げた。
アン・ビョンフンとイム・ソンジェは、13日行われる二日目のフォーサム試合(1つのボールを二人の選手が交互に打つ方式)にも並んで出場する。アン・ビョンフンは、松山英樹(日本)とペアを組んで、米国チームのウッズ-トーマス組と対戦する。イム・ソンジェは、キャメロン・スミス(豪州)と一緒にゲーリー・ウッドランドーリッキー・ファウラーと対戦する。
李憲宰 uni@donga.com