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10年前にヒマラヤで行方不明の韓国人登山家か、地元住民が不明になった場所で二人の遺体発見

10年前にヒマラヤで行方不明の韓国人登山家か、地元住民が不明になった場所で二人の遺体発見

Posted August. 12, 2019 08:46,   

Updated August. 12, 2019 08:46

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「10年間胸に刻んでいた二人の弟が、雪山に座って明るく笑っていた生前の姿が鮮やかに目に浮かびます。これからは故郷でゆっくり永眠できるよう、丁寧に遺体を収拾してきます」

2009年、ネパールのヒマラヤ登山途中に行方不明になった直指(チクジ)遠征隊所属の故ミン・ジュンヨン隊長(当時36歳)とパク・ジョンソン隊員(当時42歳)と思われる遺体が見つかったという知らせを聞いたパク・ヨンス元直指遠征隊長(55=忠清北道・持続可能な発展協議会事務局長)は11日、「ネパール登山協会から聞いた二人の遺体の様子や服装などから、ミン隊長とパク隊員である可能性は99%だ」と話した。

パク・ヨンス氏によると、地元住民は先月23日頃、二人の隊員が行方不明になったアンナプルナ・ヒウンチュリ(標高6441メートル)の北壁の下で遺体を発見し、ネパール登山協会が遺体をアンナプルナのベースキャンプに移して安置したという。パク氏は、「当時、そこで行方不明になった登山隊員はミン隊長とパク隊員だけで、今回見つかった遺体の登山服のブランドが、当時二人の隊員が着用していた国産ブランドと同じである上、緊急食糧などもそのままなので、二人であることは間違いないと思う」と話した。その上で、「遺族らと一緒に12日、現地に向かい遺体の身元を正確に確認した後、二人の遺体であることが判明すれば、火葬をして遺骨と一緒に帰国する計画だ」と話した。

直指遠征隊は、現存する世界最古金属活字本である直指を世界に知ってもらとうと、2008年に結成された。遠征隊は2010年8月27日に出国し、ヒウンチュリ北壁に新ルートを開拓して「直指ルート」と名付ける計画だった。ミン隊長とパク隊員は9月23日、標高4200メートルの地点を出発し、登頂に乗り出したが、2日後の25日午前8時半ごろ、標高5400メートル地点でベースキャンプと最後の交信を行った後、連絡が途絶えた。

これに先立って二人は、2008年6月16日、ヒマラヤ・カラコルム・チャラクサの無名峰(標高6235メートル)を登頂し「直指峰」と命名した経験を持つベテラン登山家だった。パキスタン地名委員会は、この未踏峰を「直指峰」と正式に認め、パキスタンと世界各国の地図に表記された。

ヒマラヤで行方不明になった後、まだ遺体が見つかっていない国内登山家には、朴英碩(パク・ヨンソク=48)、シン・ドンミン(37)、カン・ギソク(33)、チャン・ミン(26)、ぺク・ジュンホ(37)、チ・ヒョンオク氏(40=女・以上は行方不明時の年齢)がいる。

ヒマラヤ14座を完登した朴英碩氏は、シン・ドンミン、カン・ギソク隊員とともに2011年にヒマラヤ・アンナプルナ(8091メートル)南壁の新しい「コリアンルート」開拓に挑戦したが、途中行方不明になった。韓国女性としては初めてエベレスト(8848メートル)を登頂したチ・ヒョンオク氏は、1999年にアンナプルナを登った後、下山途中行方不明になった。チャン・ミン、ぺク・ジュンホ、パク・ムテクの3氏は、2004年にエベレストで下山途中ともに遭難した。


張基祐 straw825@donga.com · 李元洪 bluesky@donga.com