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韓日首脳会談開かれない、かみ合わない韓日

韓日首脳会談開かれない、かみ合わない韓日

Posted June. 26, 2019 08:13,   

Updated June. 26, 2019 08:13

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28日から大阪で開かれる主要20ヵ国・地域(G20)首脳会議で可能性がささやかれていた韓日首脳会談だが、実現の見通しが経っていない。韓日関係の冷え込みが長期化するかもしれないという懸念が強まり、何とかG20で韓日関係修復の転機を見出さなければならないという声が出ている。

大統領府関係者は25日、記者団に、「(G20期間中に)韓日首脳会談は開かれないだろう」とし、「私たちは会う準備ができているが、日本は準備ができていないようだ」と話した。また、日本政府が首脳会談を提案したかという質問にも、「日本は提案していない」とし、「私たちが会う準備ができていると言ったが、あちら(日本)から何の反応もなかった」と付け加えた。

文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、慰安婦問題や元徴用工賠償問題で韓日関係が悪化した中、両国の企業が出資して元徴用工に慰謝料を支払うという政府の仲裁案を日本が断ったことも、韓日会談が実現しないことに影響を及ぼしたとみえる。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官も同日、国会で元徴用工賠償をめぐって、「日本の報復性措置が出る場合、じっと見ていることはできない」と発言した。

実際、政府関係者は、「両首脳が対座しても明確な接点を見出すことは難しい状況」と話した。韓日首脳会談は行われず、文大統領はG20を前後して周辺4強国家から日本を除く米国、中国、ロシアの首脳と会うことになる。

ほかでもなく日本で開かれる多国間会議で韓日首脳会談が開かれず、両国の「強対強」の対峙がチキンゲームの様相に流れることを憂慮する声も大きくなっている。ソウル大学国際大学院の朴喆熙(パク・チョルヒ)教授は、「両国の首脳が会って『問題を解決する方法を見出そう」と切り出すことが関係改善の糸口になり得た』とし、「(両国いずれも)首脳会談が行われなかったというわだかまりが残り、今後解決法を模索するうえで障害になる可能性がある」と診断した。

大統領府も同日、「現場でもし日本が準備ができて会おうと要請すれば、いつでも安倍晋三首相に会うことができる」と可能性を残した。正式な会談ではなく会議の合間に廊下などで両国首脳が軽く立ち話をする「プルアサイド(pull-aside)」形態で会うことはできるという意味だ。


韓相準 alwaysj@donga.com · 韓基渽 record@donga.com