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プレーオフ無敗のキム・セヨンがツアー通算8勝目、LPGAメディヒール選手権

プレーオフ無敗のキム・セヨンがツアー通算8勝目、LPGAメディヒール選手権

Posted May. 07, 2019 09:02,   

Updated May. 07, 2019 09:02

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ジェットコースターに乗ったような1日を送ったキム・セヨン(26)はプレーオフの1ホール目(18番=パー5)のグリーンに立った。優勝を争うイ・ジョンウンとブロンテ・ロー(イングランド)が、それぞれ約2、3メートルのバーディーパットを逃した状況。「幸運のシンボル」になった赤色パンツを着て冷静にラインを確かめたキム・セヨンは、落ち着いて約1メートルのバーディーを奪って頂上に立った。勝負師キム・セヨンは、ようやく「心臓が飛び出すかと思った」と言って笑顔を見せた。

キム・セヨンは「赤色パンツの魔法使い」と呼ばれる。最終ラウンドではいつも赤色パンツを着て回り、終盤に劇的なショットで優勝を飾った経験が多いからだ。タイガー・ウッズ(米国)が最終日に赤色パンツを着て相手を圧倒したことを連想させる。キム・ションは、「赤色が好き。安定感と幸運をもたらす色だ」と話した。赤色パンツを勧めた父キム・ジョンイルさん(57)は、「セヨンの血気盛んな性格を抑えるのに赤色が効果があるという話を知人から聞いた」と話した。

6日、カリフォルニア州デイリーシティのレイクマースドGC(パー72)で行われた米女子ツアー(LPGA)メディヒール選手権の第4ラウンド。3打差首位でスタートしたキム・セヨンは前半にショットが酷く乱れた。1番からダブルボギーを叩いて前半だけでスコアを4つ落とした。14番まで6アンダーをマークし、イ・ジョンウンとロー(以上7アンダー)に首位の座を明け渡した。

15番でバーディーを決め再び首位に立ったが、17番でティーショットをバンカーに落としてはボギーを叩き、またも首位の座を奪われた。優勝から遠のくと思われた瞬間。キム・セヨンは18番でアイアンで2打目をグリーンエッジまで送っては、バーディーを奪って劇的にプレーオフに合流した。

プレーオフではキム・セヨンならではの勝負強さが遺憾なく発揮された。2打目にハイブリッドクラブを握ったイ・ジョンウンとローとは違い、キム・セヨンは長打力を発揮して18番と同じように4番アイアンでグリーンエッジに落としては2パットバーディーを決めた。「プレーオフの女王」と言われるキム・セヨンはLPGAツアーで経験した4度のプレーオフで全勝を飾る勝負強さを見せた。キム・セヨンは、「優勝まであと一歩のところで失敗してプレーオフに突入したので、是が非でも買って見せると気を引き締めた。前半の不調を克服して優勝できたので、満足感はひとしおだ」と語った。

2015年のLPGAツアーデビュー以来、毎年1勝以上を挙げ、通算8勝目を果たしたキム・セヨンは、LPGAツアーで活躍する韓国勢ではパク・セリ(25勝)、朴仁妃(パク・インビ、19勝)、申智愛(シン・ジエ=11勝)、チェ・ナヨン(9勝)に次いでキム・ミヒョンと一緒に5番目に多い勝利数を記録した。キム・セヨンは、「優勝への絶えない情熱が好成績に結びついているようだ。目標の殿堂入りにまた一歩近づいたようで嬉しい」と語った。

キム・セヨンの優勝で、韓国勢は今季の11戦で計6勝を挙げた。


鄭允喆 trigger@donga.com