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ノートルダム火災、マクロン大統領「5年以内に再建」

ノートルダム火災、マクロン大統領「5年以内に再建」

Posted April. 18, 2019 08:29,   

Updated April. 18, 2019 08:29

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「5年以内にノートルダム大聖堂をより美しく再建する」

パリのノートルダム大聖堂が火災に見舞われた翌日16日(現地時間)、フランスのマクロン大統領はテレビ演説で、「火災は、我々には常に克服すべき試練があることを教えてくれる」とし、このように話した。ただしマクロン氏は、急いではいけないとし、無理に推進しないことを示唆した。トランプ米大統領は同日、マクロン氏に電話で火災被害を見舞う意図を伝えたと、ホワイトハウスが明らかにした。

パリ市民は同日、都心各地で集まって賛美歌を歌い、祈った。ノートルダム大聖堂から1キロ離れたサン=シュルピス教会では、数百人がミサに参加し、市民が「力を集めよう」と声をかけ合ったと、BBCが伝えた。巨大ブランド企業モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)などフランスの企業は、ノートルダム大聖堂の再建に総額8億ユーロ(約1兆270億ウォン)以上の寄付を表明したと、外信が伝えた。

同日公開された大聖堂の内部は惨憺たるものだった。内部のガラスは黒く焼け焦げ、床には残骸が散乱していた。中世美術の専門家、英ケント大学のエミリー・ゲリー博士は、「修復に20~40年かかるだろう」とCBSに語った。国際連合教育科学文化機関(UNESCO)のオードレ・アズレ事務局長も、「(再建に)大変長い時間と莫大な金が必要だろう」と懸念を示した。ただ、昨年他界した芸術史学者のアンドリュー・タロン米ヴァッサー大学教授がノートルダム大聖堂を0.1インチまで綿密に計測した(3D)資料があり、修復にも役に立つとみられる。

修復の最初の問題は、残骸処理問題だ。残骸の一部は再建資材に活用できるため「考古学の発掘」のように慎重に扱われなければならない。残骸の山の中で安全な作業空間を確保することも容易ではない。ただ、2次崩壊の可能性がないことが確認されれば、世界の専門家が共に修復チームを構成することができる。英紙ガーディアンは、「建築、石材、ステンドグラスに関する専門家たちが今後数週間、パリに集まるだろう」と伝えた。

ほとんど焼失した屋根のために必要な木材を探すことも課題だ。ここには少なくとも3千株以上のオークが必要とされる。


崔智善 aurinko@donga.com