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世界初「木で作られたお酒」、日本で開発

世界初「木で作られたお酒」、日本で開発

Posted May. 01, 2018 08:26,   

Updated May. 01, 2018 08:26

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日本で世界初の木材を発酵させて作られた「木の酒」が開発された。

30日、読売新聞など日本のメディアによると、日本国立研究所の森林総合研究所は最近、木材を発酵させて木特有の香りを持つ酒を試験生産することに成功した。同紙は、「ウイスキーと同様の風味がする」と伝えた。

研究所は、木材でバイオ燃料を作る時に発酵させることに着目した。通常はこの過程で、硫酸や高熱を使って処理するため、有害物質が残ったり、香りが飛んでしまうため、酒を作るのが難しい。しかし、研究所は今回、木材を粉砕後、酵素を添加して、低温で発酵させる独自の技術を開発した。

研究所は杉、白樺、桜を活用して、酒を試験生産した。杉の場合、木材4キロでワインと同じ度数の食用アルコール3.8リットルほどがつくられた。ウイスキーやワインのように樽などで熟成させなくても、豊富な木材の香りがするのが特徴だ。

研究所側は、「安全性を確認後、3年以内に商用化を目指す。成功すれば、紀元前4000年から始まった酒の歴史の中で、初めて『木でできた酒』として記録されるだろう」と明らかにした。研究所側は、日本国内の林業が厳しい状況のなか、木材の用途を広げることに役立つことを期待している。


張源宰 peacechaos@donga.com