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トランプ氏、北朝鮮への石油密輸「中国に失望」

トランプ氏、北朝鮮への石油密輸「中国に失望」

Posted December. 30, 2017 09:37,   

Updated December. 30, 2017 09:51

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「犯行現場を押さえた。中国が北朝鮮への石油供給を許していることに非常に失望している」

トランプ米大統領が28日(現地時間)、ツイッターでの投稿で、北朝鮮への石油密輸を放置した中国に対して深い失望感を示した。トランプ氏が18日、国家安保戦略(NSS)報告書を通じて「戦略的競争者」と規定した中国に対して、年明けにも北朝鮮核問題と通商の分野で圧力をかける可能性があるという分析も出ている。

トランプ氏は、米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューでも、「石油が北朝鮮に供給されていることを知っている。今朝、FOXニュースの報道を見た」とし、「(中国が)北朝鮮問題で助けるなら(米中貿易について)考えてみるが、助けないなら、私がすると言ってきたことを実施する」と中国に警告した。北朝鮮の石油密輸を遮断しなければ、中国の金融機関などに対する独自制裁や貿易赤字解消に向けた通商問題を取り上げ、中国に強く迫る可能性があることを示唆したのだ。「外交的解決策は依然として存在するのか」という質問には、「中国は北朝鮮に対して大きな影響力を持っている」とし、中国の役割を再び強調した。「助けているが十分でない」とも述べた。

米シンクタンク「国家利益センター」(CFTNI)のハリー・カジアニス国防研究局長は同日、ロイター通信とのインタビューで、「中国はトランプ氏が満足するレベルの北朝鮮制裁はできないだろう」とし、「同日のツイートでトランプ氏と習近平国家主席のブロマンスは終わった」と指摘した。

国連安全保障理事会は同日、中国とロシアが反対する中、不法貨物を積載した「礼成江(レソンガン)1」、「サムジョン2」、「ウルチボン6」、「ルンラ2」など北朝鮮船舶4隻の国際港の接近を禁止する制裁措置を下した。AFP通信によると、米国は香港船籍のタンカーなど計10隻を安保理のブラックリスト(制裁名簿)に含めるよう要請したが、中国とロシアの反対でこれら4隻の船舶だけリストに含まれた。

一方、安保理制裁決議で輸入が禁じられたはずの北朝鮮産海産物が中国東北部で出回り始めたという。朝日新聞は29日、北朝鮮産海産物は8月の制裁直後は姿を消していたが、最近、北朝鮮漁船との洋上取引などで密輸されているようだと指摘した。同紙は、吉林省延吉の市場で、「北朝鮮海鮮卸売り」という看板を掲げた店に北朝鮮産のズワイガニや毛ガニがいけすいっぱいに入っている様子を伝えた。



朴湧 parky@donga.com · 徐永娥 sya@donga.com