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ぐんと成長したビリー…成人顔負けの舞台掌握力が際立つ

ぐんと成長したビリー…成人顔負けの舞台掌握力が際立つ

Posted December. 12, 2017 09:27,   

Updated December. 12, 2017 09:38

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ミュージカル「ビリー・エリオット」がさらに洗練された出来栄えと質の高い舞台を携え、7年ぶりに帰ってきた。

2005年に英ロンドンで初公演されたミュージカル「ビリー・エリオット」は、同名映画を舞台に移した作品である。1980年代、鉱山労働者たちが大規模なストライキを繰り広げた時期、英国の炭鉱村に住んでいたビリーが偶然接したバレエに出会い、バレリーノの夢をかなえる旅を描いた。

「ビリー・エリオット」は、7年前に比べるとはるかに成長していた。計10ヶ月間のオーディションを経て、2年近くトレーニングを受けてきたビリー役の俳優たちは、子役俳優にもかかわらず、3時間のランニングタイム中、劇の中心をうまくリードした。プロの俳優に比べて歌唱力や繊細な感情演技は惜しい面があったが、子役俳優であることを考えると、彼らはすでに「プロ」だった。作品の格を高めたのは、おばあちゃん役の朴正子(パク・ジョンジャ)とビリーのバレエの先生「ミセスウィルキンソン」役を引き受けたチェ・ジョンウォン俳優の優れた甘草(珠玉の)演技だ。多少退屈になりそうなシーンごとに登場して強い印象を残しながら、コミカルなシーンを演出した。二人の女優は、劇の中心的役割を果たした。

ビリーが大人のバレリーノになった未来の自分を想像しながら、チャイコフスキーの白鳥の湖の旋律に合わせて椅子を回しながら踊るピルエット(一足でコマのように回転する動作)、2人ダンス(パドドゥ)のシーンは、作品の白眉である。特に2人のダンスの最後に、ワイヤにぶら下がったビリーが、空中でまわりながら、暗い舞台を自由に飛び回るシーンでは、観客の嘆声が自然に出る。エルトン・ジョンが作曲したミュージカルナンバーも印象的だ。特に1幕で死んだビリーの母親がビリーに残した手紙を読みながら歌う「The letter」などのナンバーは、観客の涙腺を刺激する。来年5月7日まで、ソウルディキューブアートセンター。6万~14万ウォン。お問い合わせは02-577-1987まで。★★★★(★5つ星のうち)



金正恩 kimje@donga.com