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認証ショット大統領選

Posted January. 23, 2017 08:42,   

Updated January. 23, 2017 08:45

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復活したイエスが現われた時、その場にいなかった弟子のトマ。彼はイエスの手の釘痕に自分の指を入れ、槍傷を負ったわき腹にも手を入れなければ信じないと言い放った。再び姿を現したイエスがトマの望みどおりにして残した言葉。「あなたは私を見て信じるか。見ることができずに信じる者は幸福だ」。最近なら、トマの疑いは簡単に解けるだろう。釘痕に指を入れて撮った認証ショットを見せれば良いのだから。

◆2009年、英BBCマガジンは、フェイスブックとツイッターを21世紀最初の10年間を飾った文化現象に挙げた。ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)が大衆の日常に定着したのだ。その頃、無線インターネットの速度が従来よりも3倍ほど速い3世代(3G)アイフォンが登場した。性能のいいカメラを凌駕するスマートフォンの写真撮影機能とSNSの結合は認証ショットが花開く土壌だった。政治現場で認証ショットが流行するのは時間の問題だった。

◆2011年の10・26再補選で国内選挙で認証ショットが初めて威力を発揮したということに異論はない。当時、投票への参加を促す「認証ショット」がSNSを沸かせた。あの頃は特定候補の番号を連想させるジェスチャーは中央選挙管理委員会が許可しなかった。20日、国会が公職選挙法改正案を通過させ、第19代大統領選からは、1番を意味して親指を上げたり、2番を示す「V」サインをして認証ショットを撮ることができるようになった。

◆番号が3番の支持者は少し悩みそうだ。ボーイスカウトの3本指の敬礼が思い浮かぶ。米プロバスケットの「3点シュートの皇帝」ステフィン・カリーが親指と人差し指をくっつけて残りの3本の指を開くことを真似そうだ。4番以上になればなるほど頭が痛い。鍵はSNSでの影響力、すなわちフォロアーがどれほど多いかだ。数十万、数百万人のフォロアーがいる有名作家や歌手の指認証ショットが投票当日の流れを変える可能性もある。来る大統領選はどの候補が「SNS大家」を多く友軍に確保するかにかかっていると言うと過度な飛躍だろうか。