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アップルもスマートカー市場に参入、フォンから車に鞍替え

アップルもスマートカー市場に参入、フォンから車に鞍替え

Posted December. 05, 2016 08:29,   

Updated December. 05, 2016 08:31

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アップルが自律走行自動車事業に参入したことを初めて認めた。これまでアップルは、自律走行車事業参入のうわさに対し、沈黙を守ってきた。アップルが自律走行車市場参入計画を公式に認めたことを受け、グローバル情報技術(IT)業界の次世代市場がスマートフォンからスマートカーへと早いスピードで移行するものとみられる。これに先立って、三星(サムスン)電子は米電装会社「ハーマン」と、クアルコムはオランダの車両半導体メーカー「NXP」を買収した。

3日(現地時間)付けの米誌ウォールストリートジャーナルなどによると、アップルは最近、米道路交通安全局(NHTSA)に対し、自律走行車プロジェクトへの投資を認める6ページ分の手紙を提出した。

アップルのスティーブ・ケナー製品完結性担当取締役はこの手紙の中で、「アップルはこれまで、『マシン・ランニング』(データ分析を通じて状況を予測する人工知能技術)や自動車分野の研究に集中的に投資してきた」と明らかにした。米自動車メーカー「フォード」出身の氏はまた、「自動車システムが今後、交通を含めた多くの領域に及ぼしかねない潜在性に鼓舞されている」と付け加えた。

米政府は今年9月、連邦自律走行車政策を発表後、グーグルやフォードなど、開発メーカー各社から意見を聞いてきた。アップルもその一環として書簡を送ったという。

アップルはこの手紙で、「自律走行車は数万件の交通事故を予防できる上、移動の不自由な人たちも自由に移動させることができる」と、自律走行車の潜在力を強調した。さらに、米政府は急いで新しい安全政策を出すべきだと主張し、安全事故を減らすことができるよう、メーカー各社がお互いに交通や事故関連情報を共有させる規制が必要だとも付け加えた。これまで、自動車メーカー各社は、政府が提案した交通データの共有政策に反対してきた。

国内外電子業界では、「アップルは直接自律走行車生産には乗り出さないが、少なくとも自律走行分野のシステムやソフトウェア開発には大きな関心があることを示した」と分析した。

アップルがいわば「タイタンプロジェクト」と呼ばれるスマートカー開発作業に乗り出したというニュースは、2014年春から業界で地道に持ち上がってきた内容だ。テスラのイーロン・マスク最高経営者(CEO)が、「アップルの電気車開発は公然たる秘密だ」と批判したほどだ。しかし、株主総会や公式席上で関連質問が出るたびに、アップルは一度もスマートカー市場への進出を公式に認めたことがなかった。アップルは年明けから、自動車を直接製作する代わりに、自律走行システムやソフトウェア開発に集中しているという。



金志炫 jhk85@donga.com