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[オピニオン]李在明が走ると朴元淳も走る

[オピニオン]李在明が走ると朴元淳も走る

Posted November. 03, 2016 09:41,   

Updated November. 03, 2016 10:17

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朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が昨日緊急声明を出し、「植物大統領に国を任せるわけにはいかない」と、朴槿恵(パク・グンヘ)大統領の下野や捜査を呼びかけた。国民と一緒にろうそくを手にし、非常時局会議にも参加するから、野党も参加すべきだと促した。朴市長が支持率を上げようとする戦略だという批判の声が、ネット上ではより多い。「(大統領の)下野に賛成するといっても、あなたを大統領には選ばない」、「『アスファルトの市民運動家』の本音を表した」などの否定的書き込みが多い。

◆「これ以上、後ろに隠れたりはしない」(5月光州)の発言後、大統領選挙に向け行動してきた朴市長の支持率は、「チェ・スンシルゲート」で、野党候補らが躍進する中でも、足踏み状態だ。全面的安全対策を打ち出したものの、地下鉄のスクリーンドア事故は後を絶たない。警察放水車の消火栓使用を認めなかったことで、公権力を守る市長なのかという批判を受けた。大学授業料無料の恩恵者(ソウル私立大学学生)たちからも断られた。最近は、側近である任鍾晳(イム・ジョンソク)政務副市長までが文在寅(ムン・ジェイン)キャンプに行ってしまい、焦りだすことはわかる。

◆おそらく朴市長は、李在明(イ・ジェミョン)城南(ソンナム)市長の真似をしたのかもしれない。李市長は、大統領選挙候補支持率の調査で、朴市長を抜いたのはもとより、野党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)元代表の支持率まで脅かしている。朴市長が切り出した「青年手当」も李市長が元祖といえる。昨日、朴市長がろうそくデモへの参加を宣言したのも、先週末、李市長が清渓(チョンゲ)広場でのろうそく集会に出席したことから刺激を受けたのではないか。首都ソウルの市長が、城南市長の足跡を、一歩ずつ辿る姿は気の毒だ。

◆様々な無償シリーズを主導してきた李市長は、「文在寅大勢論は変わる可能性が高く、私が中心になるだろう」と大統領選挙に向けた行動に乗り出している。週末集会で、「上皇スンシルを味方につけて、巫女の家族に統治を託した大統領は退くべきだ」と扇動するかと思ったら、昨日は、「主人(国民)の頬を殴った上、足蹴りまでする横道な大統領」という暴言まで吐いた。大統領を批判するのは簡単だが、市長の本分は市政を安定の中で率いることだ。国家危機に存在感ばかり強める工夫をする政治家こそ「下野」してもらいたい。

許文明(ホ・ムンミョン)論説委員 angelhuh@donga.com