孫延在(ソン・ヨンジェ=22、延世大学)がブラジル・サンパウロでの練習を終えて韓国初の五輪新体操メダルに挑戦するため、15日「夢の地」リオデジャネイロ入りした。新体操の種目ごとの平均演技時間は1分30秒あまり。だが、リオでの6分は、17年にわたる新体操人生の全てがかかったクライマックスだ。
シニアデビューした2010年世界選手権は32位に終わったが、孫延在はくじけるよりは挑戦の道を選んだ。一人で世界最強ロシアの選手が集結するノボゴルスク・トレーニングセンターに荷物を解いた。同センターは、ウォームアップでバレエを行う時も成績順で並ばせるほど激しい競争の現場だ。ここで、一番後ろから始めた孫延在は、一日10時間を超えるトレーニングを6年間も耐え抜いた。そして、やがて一番前に並ぶようになった。
「生まれ変わっても新体操をしたいか」という質問に、躊躇う気配もなく首を横に振るほど、過酷な時間だった。しかし、孫延在は、「オリンピックという夢があったから幸せだった」と語った。
임보미기자 イム・ボミ記者 bom@donga.com