
シアトル専属の中継局ROOTのキャスター、リック・リズス氏は「20勝を達成したシアトルのビックヒーローは李大浩だ」とコメントして中継を締めくくった。4回に李大浩の3ランが出たとき、サービス監督と打撃コーチのエドガー・マルティネス氏はベンチでハイタッチをして喜んだ。
シアトルは知られざる大砲軍団だ。この日までチーム本塁打43本を記録し、大砲軍団で知られるボルチモアとともにアメリカリーグ首位に並んでいる。シアトルが静かに大砲で相手を制圧している状況は、規定打席に遠く及ばない李大浩が5本を放ったのも原動力の一つになっている。代打を含め19試合に出場し46打数で本塁打5本を放った李大浩の長打率は.609だ。5本で9打点を挙げ、栄養満点の活躍だ。延長のサヨナラ本塁打、連続打席逆転本塁打、とどめの3ランなど二塁手ロビンソン・カノ(12本塁打)に次いで適時打が打てる能力を見せ付けている。
サービス監督は同日、李大浩を7番で起用し、打順をこれまでより一つ上げた。打順の調整は的中した。サービス監督は5日のオークランド戦で連続打席本塁打を放った李大浩を翌日のヒューストン戦では先発から外した。12日のタンパベイの先発投手は右腕クリス・アーチャーだ。左打ちのアダム・リンドが起用される可能性が高い。打撃にはサイクルがある。勢いに乗ったところで出場機会が継続して与えられるのは、選手にもチームにもプラスだ。
李大浩より39打数多いリンドは1本塁打、5打点をマークしている。打率も.212だ。李大浩の打率は.283だ。リンドは、シーズン序盤に期待に及ばない打撃の不振に苦しんでいる。一時的なスランプである可能性もある。しかし、打撃の好調な選手を起用するのが一般的だ。李大浩も、不規則な起用で打撃勘を失う可能性がある。サービス監督は、オークランド戦の連続打席本塁打以降、プラトーンシステムに小さな変化を与えている。右腕投手の試合でも李大浩を指名打者で起用したのは代表的な例だ。李大浩の使い方はシアトルの成績とも直結している。






