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[オピニオン]「ゲーム・オブ・スローンズ6」 背の低い英雄の帰還

[オピニオン]「ゲーム・オブ・スローンズ6」 背の低い英雄の帰還

Posted April. 14, 2016 07:20,   

Updated April. 14, 2016 07:35

今月末、新シーズンで戻って来た米ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に世界のファンが爆発的な関心を寄せている。ジョージ・R・R・マーティンのファンタジー小説『氷と炎の歌』が原作のこのドラマは、権力と人間の素顔を赤裸々に掘り下げる。最近、ロサンゼルスで開かれた試写会のレッドカーペットには、オバマ大統領がインタビューを通じて自分と似ているキャラクターだと語ったティリオン・ラニスターが登場した。彼の名はピーター・ディンクレイジ(47)。シーズン1から出演し、昨年まで5年連続でエミー賞助演男優賞にノミネートされ、2回も受賞した。

◆ディンクレイジの背は135センチ。生まれた時から小人症の障害があった。「ゲーム・オブ・スローンズ」でティリオンは、小人症という身体的弱点のため多くの屈辱を受けるが、優れた政治感覚で障害を克服していく。個性的な演技でティリオンのキャラクターが生かされ、ティリオンのフィギュアも登場した。「自分の弱点を認めれば、誰もそれを利用できない」。ディンクレイジはこのセリフのように、小人症を受け入れてスターの仲間入りを果たした。

◆「背の低い英雄」の誕生は韓国でも可能だろうか。国家人権委員会は最近、建物のオーナーが聴覚障害者に障害を理由に賃貸を拒否したことに対して、障害者差別禁止法違反の判断を下した。いったい障害と住宅賃貸にどんな関係があるというのか。韓国社会の根深い偏見を考えると、いくら演技の才能があってもティリオンのような重要な役にキャスティングされることは難しいだろう。

◆英BBCテレビでは、生後6ヵ月の時に小児麻痺を患ったナイジェリア出身の障害者が車椅子で現場を探訪する旅行番組を放送している。米ニューヨーク市の場合、見慣れた障害者マークを車椅子に乗った人が前に進むような躍動的なデザインに変えた。まもなく障害者の日(4月20日)だ。人工知能と4次産業革命を語る時代にもかかわらず、韓国の現実では障害を持った人が仕事や住居問題で公平な機会を得ることができずにいる。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com



고미석기자 コ・ミソク記者 mskoh119@donga.com