西海(ソヘ)で韓国と中国との排他的経済水域(EEZ)画定のための両国会談が昨日、ソウルで行われた。7年ぶりに再開された会談で、韓国は双方から等距離のところにEEZを引く「中間線原則」を示したものの、中国は人口や領土、海岸線の長さ、大陸棚を考慮して画定すべきだという「公平性原則」を主張して平行線を走った。韓中は1996年から2008年にかけて、計14回に渡ってEEZ画定について議論してきたが、意見の隔たりを狭めることができなかった。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と中国の習近平主席が昨年7月の首脳会談で、2015年に交渉を再開することに合意したのを受けて開かれた今回の会談は、首席代表のレベルが次官級に格上げされたが、道のりは険しい。
国連海洋協約によると、沿岸国は領海基線から200海里(370キロ)内のEEZで、資源の探査・開発・保存に関する主権的権利を持ち、人工的島嶼施設や構造物の設置、使用などについて排他的権利を持つ。しかし、西海は最も狭いところは184海里、最大水域も280海里に過ぎず、両国のEEZは、相当重なる。この場合、両国は国際法に基づいて合意で境界を画定するものの、公平に解決するよう国連海洋法協約では勧告しているが、確立された原則はない。1985年以降、国際海洋紛争に関する国際司法裁判所の判例は、等距離線と中間線とを適切な解決策と示した事例が多い。
韓中EEZは、離於島(イオド)の管轄権にも大きな影響を及ぼす。離於島は、国土最南端の馬羅島(マラド)南西側149キロ地点にある南北1800メートル、東西1400メートルの水中岩礁だ。最も近い中国有人島の余山島は287キロ、無人島の童島は247キロ離れたところにある。国際法上、岩礁は領土にはなれないが、韓中は管轄権に異見を見せている。我々は2003年、離於島に海洋科学基地を建設し、実質的な管轄権を行使しているが、EEZ交渉でも焦点になる可能性が高い。
EEZは、一度画定すれば、その効力は事実上永続的なものであり、ある片方が容易に譲歩することは難しい。ただ、韓中関係は友好的であり、南シナ海や東シナ海とは違って、韓中間には領有権紛争がないことは、前向きなことだ。2013年6月、朴大統領と習主席が西海を「平和協力の友好の海」にすることに合意した精神に基づいて、国際法に則って解決策を探らなければならないだろう。






