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ムーディーズ、韓国に史上最高の格付け「Aa2」

ムーディーズ、韓国に史上最高の格付け「Aa2」

Posted December. 21, 2015 07:25,   

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韓国に、国際格付け会社ムーディーズから、史上最高の格付けが付けられた。米金利引き上げの高い波を乗り越えていくのに役立つことになるだろうが、同日、LG経済研究院が来年の韓国成長率を2.5%に予測し、企業各社は輸出の厳しさを訴えるなど、景況感は依然冷え込んでおり、警戒を遅らせてはならないという指摘が出ている。

企画財政部(企財部)は20日、「ムーディーズが18日(現地時間)、韓国国債の格付けをAa3(前向き)からAa2(安定的)に一ランク上方修正した」と明らかにした。Aa2等級は、全体21ランクのうち、上から3番目で、韓国より高い国は米国やドイツ、香港など7か国だけであり、中国や日本は韓国よりそれぞれ1、2ランク低い。ムーディーズやスタンダートアンドプアーズ(S&P)、フィッチの3大国際格付け会社で、韓国国債に上位3番目の等級が付けられたのは今回が初めてだ。

ムーディーズは、韓国国債の格上げの理由について、先進国より高い成長性や財政健全性、構造改革能力などを取り上げた。崔鍫煥(チェ・ギョンファン)経済副首相兼企財部長官は同日、政府ソウル庁舎でのブリーフィングを通じて、「今回の格上げは、朴槿恵(パク・クンヘ)政府3年間の経済成果へのムーディーズの総体的評価だ」と言い、「米金利引き上げによる外国人投資資金の流出や金融市場の変動性拡大、実体経済の減速などの懸念から、韓国経済を確実に遮断する防御幕の役割を果たすことになるだろう」と評した。

このような前向きな評価とは違って、LG経済研究院は、同日まとめた「2016年の経済予測」と題した報告書の中で、来年の国内総生産(GDP)伸び率予測値を2.5%に修正して発表した。輸出減速が続くとみられる上、最近の消費回復の効果も来年は続かないだろうというのが、LG経済研究院の説明だ。

専門家らは、ムーディーズの格付け評価は主に外貨保有高などの債務返済能力や財政状況などに焦点を合わせており、経済状況を全体的に示すことはできないと主張している。

そのため、ムーディーズが指摘した「今後の格下げ要因」により注目すべきだという指摘も出ている。ムーディーズは、「現在、韓国政府が進めている構造改革が後退し、公企業を含めた政府財政が悪化すれば、格下げに踏み切りかねない」と警告した。



scud2007@donga.com