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中国金融危機、人民元が5大基軸通貨に

Posted December. 01, 2015 07:17,   

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中国人民元が30日、国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)基盤通貨に確定した。

SDRとは、通貨危機に見舞われた国が担保なしに外貨(基盤通貨)を引き出すことのできる帳簿上の権利であり、人民元は、米ドルやユーロ、英ポンド、日本円に次ぎ、5番目にIMFで通用する外貨となった。

IMFは同日、米ワシントン本部で執行理事会を開き、来年9月末から人民元を、SDR通貨バスケット(基盤通貨)に編入することを決めた。

SDR通貨バスケットに新しい外貨が編入されるのは、1980年以降35年ぶりのことだ。英BBC放送は、「1980年代以降、IMFの最大の変革だ」と報じた。人民元のSDRへの編入は、2010年に日本を抜いて世界2位の経済大国についた後、中国の浮上を示すもう一つの道標になるものとみられる。

人民元がIMF基軸通貨の列に加わったことを受け、国際貿易取引や各国の保有外貨などで、人民元が占める割合は増え、人民元の国際化にも拍車がかかるものとみられる。

韓国経済専門家の間で、人民元のSDR編入を巡る期待や懸念の声が交錯している。ウリ金融経営研究所のホ・ムンジョン首席研究員は、「SDRに編入されれば、中国政府で為替相場を人為的に操作するのは難しいだろう」とし、「人民元の価値が落ち着くことになれば、不確実性は減ることになる」と話した。一方、新韓(シンハン)金融投資のユン・チャンヨン研究員は、「今後、韓国証券市場で資本流出が起きることもありうる」とし、「韓国証券市場が先進国証券市場に早期編入されない限り、衝撃は避けられない」と懸念した。人民元のSDR編入以降、通貨価値が下がることになれば、韓国輸出企業各社の価格競争力が悪化し、実体経済に悪影響を与えかねないという声も出ている。



bonhong@donga.com