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[社説]尹相鍱氏の「親朴候補論」、大統領の考えなのか

[社説]尹相鍱氏の「親朴候補論」、大統領の考えなのか

Posted September. 17, 2015 07:05,   

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大統領政務特報の尹相鍱(ユン・サンヒョン)セヌリ党議員が、「来年の総選挙で当選4回になる親朴議員の中に次期大統領選に挑戦する人がいる」と述べ、様々な憶測が飛び交っている。与党セヌリ党の親朴(親朴槿恵)の核心である尹議員は、「セヌリ党の支持率が40%なのに(現在の大統領候補支持率1位の)金武星(キム・ムソン)代表の支持率は20%台にとどまっている」とし、「親朴大統領選候補は、慶尚道(キョンサンド)にも忠清道(チュンチョンド)にもいる」と話した。名前は出さなかったが、政界では来年当選する場合当選4回になる崔鍫煥(チェ・ギョンファン)(慶尚北道慶山・青島)経済副首相と鄭宇澤(チョン・ウテク)(忠清北道清州上党)国会政務委員長のことだと見ている。

当選2回の尹議員は、次の選挙についていくらでも意見を表明することができる。しかし、大統領の腹心とまで言われる政務特報という点で、尹議員の発言は個人の見解ではなく朴大統領の考えと見るほかない。朴大統領が快く金代表の手を取らない今の状況で、尹議員の発言は「金武星大勢論」ではなく「親朴独自候補擁立」を企てるという意味に解釈され得る。

朴大統領も次期候補について考えがあるだろう。来年の総選挙後も金代表の独走が続く場合、大統領任期末の国政掌握力が落ちれば、親朴大統領候補を育てる必要があると考えるかも知れない。セヌリ党にとっても、大統領候補軍が豊かになれば国民の選択肢が増え、政権続投の可能性も高まる肯定的な効果もある。

しかし、朴大統領も強調したように、今は労働改革をはじめ経済活性化に集中しなければならない時期だ。このような時に、次期大統領選挙をめぐって与党内の派閥対立を煽るような発言が大統領特報の口から出ることは思わしくない。尹議員が「上の方の気持ち」を受けてムードを高めようとしたのか、個人の政治目的での話なのか、大統領府が明確に説明する必要がある。

大統領府と親朴が派閥の政治利害に執着し、権力ゲームをしていると映るなら、尹議員の責任は軽くない。党員と国民の支持を受ける候補が公正かつ民主的な競争を経て国民の審判を受けることが、正常な政党の候補選出だ。尹議員は、思いどおりに話したいなら、政務特報を辞めて話すのが望ましい。