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残酷映画で名声…悪童監督、園子温氏が来韓

残酷映画で名声…悪童監督、園子温氏が来韓

Posted August. 05, 2015 07:23,   

中折れ帽にTシャツ、ジーンズ姿の彼はずっとせきをしていた。「風邪を引いたのでなく、タバコを吸いすぎたからだ」と言った。

京畿道富川(キョンギド・プチョン)のあるホテルで会った園子温監督(54)だ。園氏は先月26日に閉幕した第19回富川国際ファンタスティック映画祭の特別展「俺は園子温だ!」の参加のため来韓した。

数十人の女子高生が電車に飛び込み、プラットフォームが血の海になる「自殺サークル」(2002年)など、園氏は残酷でよどみない演出で有名だ。5月に日本で公開された園氏の新作「新宿スワン」は、全国映画動員ランキングで5週連続1位を記録していた実写版「シンデレラ」を抜いて1位になった。

——富川映画祭特別展で新作「リアル鬼ごっこ」と「ラブ&ピース」が公開された。風が殺人者になって女子高生を真っ二つに切り裂く「リアル鬼ごっこ」は「自殺サークル」に似ている。

「ヒッチコック監督が言ったように、弱い者が攻撃される時に恐怖がより感じられる。筋肉質の男性が死んだりケガをしてもあまり怖くないだろう。だからといって、子供を苦しめることは抵抗があるので、女子高生を対象にした」

——今年すでに「新宿スワン」など3編の映画が上映され、「みんな!エスパーだよ!」が公開予定だ。そのうえ、詩も書き、音楽作業に番組出演まで。エネルギーの源は何か。

「1日を3度生きる。仕事が終わった後、別の仕事を始める。映画の撮影が終わって家に帰れば執筆をし、その後に誰かに会いに出かける。むろん寝る時間はない。いつも睡眠不足だ」

——これまでの作品を見ると、恐怖、スリラー、エロなどジャンルは様々だが、すべて個性的だ。秘訣は。

「真剣に考えないこと、誠実でないことが秘訣だ。撮影現場では、パンツ1枚にパジャマを着ているように気楽でなければならない。憎まれたり嫌いと言われることを恐れてはならない」

——崩壊した家族を描いた「紀子の食卓」(2005年)や東日本大地震後の日本を扱った「ヒミズ」(2012年)を見ると、あなたが描く日本はどこか病んでいる。

「病んだ日本社会を表現するのは、そんな日本が好きではないからだ。もうそんなメッセージを含んだ映画を作りたくない。この1年間、日本に何度も失望した。特に政治的な部分でだ。平和を語るだけで左翼に分類される。福島原発付近の無人地帯で撮影した新作『ひそひそ星』のように隠喩的にメッセージを盛り込んだ映画だけになるのではないか」

——誰かがあなたを「天才的変態」と言ったというが。

「すごい!ありがとう。映画ではその面を表現しているが、実際にそれ程ではない。少しいやらしい、スケベ程度と言おうか」