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コーラン、世界最古の写本が発見

Posted July. 24, 2015 07:26,   

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英バーミンガム大学が22日、少なくとも1370年前に書かれた最も古いコーラン(イスラム教の経典)が発見されたと明らかにし、関心が集まっている。大学側は、図書館で保管していた2枚の羊皮紙、山羊皮にインクで書かれた写本が炭素の放射性同位体を調べる年代測定によって95%の確率で568〜645年に書かれたものであると明らかにした。

では、このコーランはいつ、どのように書かれたのか。コーランは、イスラム教預言者ムハンマド(570〜632)が、ジブリールを通じて聞いたアラーの言葉を記録した経典だ。正確には、ムハンマドが神の啓示を受けた610年からムハンマドが死去した632年までに聞いた言葉を集めたものだが、ムハンマドは文盲で字が書けなかった。そのため、しばらく言葉で伝承、暗唱され、ムハンマドの死後、統一した文字で記録する正典化が行われた。

ムハンマドの死後、彼に代わって統治した初代カリフ、アブー・バクルの時代(在位632〜634年)から始まった正典化作業は、3代目カリフ、ウスマーン(在位644〜656年)の時に完成する。ウスマーンは、この時完成した写本以外の記録をすべて破棄したという。このため、今回発見されたコーランが最古のものであるなら、コーランの正典化が行われたウスマーン時代よりも前、ムハンマドが生存していた時の記録である可能性が高い。

これまで発見された最も古いコーランは、昨年、ドイツのテュービンゲン大学で発見された写本で、649〜675年のものと推定された。今回発見された写本は、テュービンゲン大学の写本より30〜80年ほど古い。バーミンガム大学のデービッド・トーマス教授は、BBCとのインタビューで、「今回発見されたものは、内容が現在のコーランとほぼ同じで、イスラム教創始後、数年内に作成された可能性が高い」とし、「この写本を書いた人は、おそらくムハンマドの話を直接聞いて記録したのかも知れない」と主張した。



confetti@donga.com