教育部は、児童生徒たちに最も難しい科目と認識されている数学を「楽しむ数学」に切り替えることにした。教育部が昨日発表した数学教育を巡る総合計画によると、今年9月、教育課程の改定公示を通じて、児童生徒たちが学習する最小限の学力基準を示し、過度に難しい内容は評価しないようにした。数学教育を大幅に変えるという趣旨で導入される措置であり、教室でどのような変化が起きるか注目を集めている。
数学は、「数放者(最初から数学を放棄した人という意味)」という言葉が出回るほど、誰にも容易な科目では無い。2007年のとある研究によると、わが国の児童生徒の数学への興味や自信は、世界50ヵ国のうち43位だった。しかし、学力達成度は高く、2009年の国際学力テストでは、3〜6位を記録した。数学は嫌いなのに、やむなく勉強するという意味だ。
新方式が導入されれば、数学授業は問題を解くことより、体験や探求中心の授業に変わり、教師らは数学問題の解答より、過程を中心に評価することになる。課程中心の評価は、教師が授業中に児童生徒らの学習過程、達成度、態度を観察して点数をつけるやり方だ。しかし、過程中心の評価は子供たちが問題解きや先行学習から脱するというメリットはあるが、教師の主観が介入する余地がある。教師や学校への信頼が制度定着のカギとなる。現在の教師の力量や資質で十分消化し切れるかどうか疑問だ。
教育部が数学授業や評価で、電卓やソフトウェア(SW)などの工学的ツールを導入することには、賛否両論がある。先進諸国では電卓使用を認める傾向があるとはいえ、児童生徒の計算能力が落ちるという短所もあるだけに、このような懸念をどう解決するかがカギとなる。
数学者ジョン・フォン・ノイマンは、「数学は理解するのではない。ただ慣れていくだけだ」と語った。数学は、入試のための学問ではなく、論理的思考を身につけるための道具になるべきだ。そのような意味で、過度な学習量を減らし、難度を下げる方向性は正しい。しかし、国家競争力のために、高度の数学能力を持った英才も必要だ。一般児童生徒と英才のための数学とを分離し、高級数学教育はさらに強化していくべきだ。






