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「イスラム国」残酷性はどこまで、コプト教徒21人を殺害

「イスラム国」残酷性はどこまで、コプト教徒21人を殺害

Posted February. 17, 2015 07:08,   

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エジプトが、リビア内のイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆し、中東内に戦雲が立ち込めている。「イスラム国」がエジプト人21人を残酷に殺害したことへの報復攻撃だ。エジプトの国営テレビは16日(現地時間)、「今日未明、エジプト軍の戦闘機がリビア内の『イスラム国』の拠点を空爆した」と報じた。攻撃は、エジプトとリビアの国境地帯に位置する「イスラム国」の訓練場や武器貯蔵庫に集中した。

攻撃は、エジプトのシーシ大統領が前日、「エジプトは殺人者を処罰する権利がある。しかるべき時期と方法で殺人者たちを罰する」と述べた直後に取られた措置だ。ヨルダンのパイロットを焼き殺した動画や日本人人質を殺害した動画を公開した「イスラム国」が15日、今度はエジプト人男性21人を殺害する動画を公開し、衝撃を与えた。

「血で署名された十字架の民へのメッセージ」と題する動画には、黒い覆面をした男たちがオレンジ色の服を着たエジプト人男性たちをリビアの首都トリポリ付近とされる海岸に連れて行き、ひざまずかせる様子が映っていた。そして、赤く血で染まった海水が映し出され、彼らが殺害されたメッセージが流れる。男たちは自分たちを「トリポリ地域のイスラム国」と言い、今回の処刑を「コプト教(エジプト内のキリスト教分派)によって弾圧されているムスリム女性の復讐だ」と明らかにした。外信は、「これまで主に欧米のジャーナリストや人道活動家を殺害した『イスラム国』が異教徒を処刑したのは初めて」とし、「『イスラム国』が宗教紛争を始めたとみえる」と伝えた。

米国は今月13日、「イスラム国」によるイラク西部の空軍基地の攻撃に対応して、アパッチヘリを派遣し、地上軍の投入が秒読み段階に入ったのではないかという分析も出ている。米下院国土安全保障委員長のマイケル・マコール議員は、「『イスラム国』はもはや単なるテロ組織のレベルではなく『テロ軍事組織』と見なして対応しなければならない」と主張した。