Go to contents

伝統から現代へ、トッククの進化

Posted February. 14, 2015 07:20,   

한국어

トックク(餅入りスープ)は過去の料理ではない。もはや韓食グローバル化をリードしており、韓国国内では1人世帯や独身者の間で、簡単に作って食べられるレトルトのトッククが人気を集めている。

CJフードビルは昨年から、韓食レストラン・ブランドの「ビビゴ」を通じ、中国やシンガポールなどの海外店舗でトッククとトックマンドゥクク(餅入り水餃子)を冬のメニューとして販売している。セムピョ食文化研究所「知味園」のイ・ゴンホ園長は、「かつてトッククは、お正月に食べる料理としてのイメージが強かったが、最近は加工食品だけでなく、韓国料理店の一品料理などへと、活用範囲が拡大している」と話す。

最近は健康のためトッククを食べる人も増えている。農村振興庁はこのようなトレンドに応じて、今月初め鶏肉とメセンイ(カプサアオノリ)、ビクニンを材料としたスタミナ用トッククメニューを紹介した。

鶏肉トッククには、丸ごと1羽の鶏肉が使われる。スープを減らし、餅と鶏肉のもっちりした食感を生かしているのが特徴だ。農村振興庁・国立畜産科学院のパク・ボムヨン畜産物利用課長は「免疫力が低下しがちな虚弱体質、または栄養不足の人に、元気の出るスタミナ食になるだろう」と述べた。

メセンイトッククとビクニントッククは、海鮮ならではのあっさりした風味が楽しめるメニューだ。メセンイの場合、たんぱく質やカルシウム、鉄分などの無機質が豊富に含まれており、炭水化物の多い餅と一緒に食べれば、栄養的にバランスの取れた料理になる。メセンイトッククは昆布を入れて煮込んだスープに餅とメセンイ、牡蠣を入れて調理する。ビクニントッククのメイン材料であるビクニンは以前は身が柔らか過ぎて人気のない魚だった。しかし、最近は淡白で生くさくない点が強調され、スープの材料として多く使われるようになった。ビクニントッククを作る時はメセンイトッククと同じように、昆布でスープを作った後、内臓を除去したビクニンを4〜5等分に切り、餅と一緒に入れて煮込めばいい。