文化財庁国立伽揶(カヤ)文化財研究所は先月30日、史跡第67号「咸安(ハムアン)・城山山城(ソンサンサンソン)」の2010〜2012年の発掘調査の報告書を発刊した。南東側の城壁の築造方式など山城の構造と性格に関する内容が主に含まれている。
特に、まだ一般に公開されていない木簡(一定の形の木の板に書かれた文書や手紙)14点と熊手(肥料などを散布する時に使う鉄の農具)など177点の出土遺物の説明もある。
咸安・城山山城では、地名や人名、物品名などが書かれたラベルのような「荷札木簡」が主に発見された。この中には、「三月中鉄山下麦十五斗」(3月中に鉄山麦15斗を置いたという意味と推定)と書かれた木簡もある。
研究所側は、今回の発掘調査が古代山城の築造技法や排水構造、木簡の構成などを把握するうえで少なからぬ貢献をしたと評価した。報告書は、国内外の研究機関や国公立図書館などに配布され、研究所のホームページ(www.cch.go.kr)でも公開される。






