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イスラム国の新たな天敵「白いシュラウド」

イスラム国の新たな天敵「白いシュラウド」

Posted October. 15, 2014 04:34,   

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世界を恐怖に追い込んだイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の隊員も恐怖に震える時がある。イスラム国の隊員を狙う現地ゲリラ組織に会った時だ。

13日、ロイター通信によると、シリア人権観測所(SOHR)は、「いくつかの小規模組織が最近数ヵ月間、イスラム国が掌握しているシリアのデリゾール地域で、イスラム国の隊員を拉致して殺害している」と伝えた。9日夜には、アルマヤディンの検問所を攻撃し、少なくとも10人のイスラム国の隊員が命を失った。

ゲリラ組織「白いシュラウド」を率いるアブ・アブドゥは、「私たちの目標は、イスラム国の隊員に恐怖を与えることだ」とし、「最近、デリゾール地域で100人を超えるイスラム国の隊員を殺害した」と明らかにした。この組織には、イラクに接するアルブカマルやその付近で約300人が活動しており、4人ずつチームを組んで独立して動いている。組織の名前は、イスラム国の隊員を待つ「死に装束」を意味する。シリア人に対する犯罪に報復するという意味が含まれている。別の組織も、「幽霊旅団」、「死の天使旅団」など威嚇的な名前だという。

白いシュラウドのアブ・アリ・アルブカマリ・スポークスマンは、「もはや一人で出歩くイスラム国の隊員を見ることはできない。拉致が怖くて、多くが群れをなして歩く」と明らかにした。

ゲリラ組織の多くは、シリア反政府軍にルーツがあると見える。アルブカマリ・スポークスマンは、「シリアのアサド政権に対抗した反政府軍の兵器を使っている」と述べた。イスラム国は今年7月、デリゾール地域を掌握し、反政府軍を斬首したり、十字架に釘を打って殺害するなどして制圧した。

シリア反政府軍を支援し、イスラム国を撃退するという米国の戦略もある程度効果を出している。しかし、アブ・アブドゥは、「イスラム国の隊員が夜にバイクを利用して小規模に移動している。米国の空爆は役に立っていない」と強調した。

一方、イスラム国がシリア北部の都市コバニを陥落する際、化学兵器を使用したという主張も提起された。イスラエルのグローリアセンターは、「イスラム国との交戦中に死亡したクルド民兵隊の隊員の写真を分析した結果、皮膚がむけ、大きな水ぶくれができていた」とし、「毒ガスであるマスタードガスにさらされたと見える」と指摘した。