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姜錫柱が欧州へ、李洙ヨンがニューヨークへ  北朝鮮が孤立脱却で外交折衝戦

姜錫柱が欧州へ、李洙ヨンがニューヨークへ  北朝鮮が孤立脱却で外交折衝戦

Posted September. 03, 2014 07:30,   

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北朝鮮の外交的動きに弾みがついている。対外接触も頻繁だ。これまで海外訪問を自制していた人物が歴訪を行うほか、外相が国連総会に出席するなど、過去にはなかった様相だ。

外交消息筋は2日、「姜錫柱(カン・ソクチュ)朝鮮労働党書記が6日頃から欧州を歴訪する予定だ」と話した。1週間以上かけてドイツ、ベルギー、スイス、イタリアを訪れるという。姜書記は、1994年に第1副外相として米朝枠組み合意を導いた立役者だ。2010年に副首相(内閣外交担当)に昇進し、今年5月、書記(国際担当)に席を移した。外国訪問は副首相以来4年ぶり。

今月末に米ニューヨークで開かれる国連総会には、李洙ヨン(リ・スヨン)外相が出席する予定だ。通常は国連大使が出席していた。外相が出席するのは15年ぶり。

しかし、外交的孤立脱却のためのこのような北朝鮮の「もがき」は、制限的な効果に止まるという見方が多い。韓国が8月初め、秋夕(チュソク、陰暦8月15日)の離散家族再開に向けて提案した南北高官級接触には反応を示さなかった北朝鮮が、突然、外交攻勢をしかける底意を国際社会も疑っている。

政府の肩書がない姜書記は、欧州歴訪では主に相手国の政党関係者に会うという。前・現官僚に会っても、個人的な親交を築くことに止まらざるを得ない。李外相の国連出席の目的も明らかでない。北朝鮮の外相は実権がない。実質的な決定権は、第1副相あるいは副相に与えられていると見るべきだ。このため、李外相がニューヨークで会う人々との言動から、李外相の政治的重量感も確認されるものと見える。

韓国外交部は、「国連で南北外相会談は行われない」と明らかにした。政府当局者は、「国際社会は、核、人権、南北関係に進展がなければ、北朝鮮との関係改善はないという立場が明確だ」とし、「海外を歴訪する北朝鮮高官たちにもこのようなメッセージが伝えられるだろう」と指摘した。

北朝鮮が1日に、ケネス・ペ氏など米国人拘留者3人に対するCNNとAP通信のインタビューを許可したのには、「人質政治」で米国とのチャンネルを作るという意図がうかがえる。ワシントン外交消息筋は、「ペ氏らが『米国政府は私に関心がない』と訴えることが、まさに北朝鮮当局の意図だ」とし、「北朝鮮の目的は拘留者問題で米国との対話を再開し、制裁解除を引き出すことだ」と強調した。